ルー=ガルー 2 /京極 夏彦
近未来。少女・牧野葉月たちは閉じた世界の中、携帯端末(モニタ)という鎖に縛られて生きていた。そこは窮屈ではあるものの不純物のない安全な檻・・・のはずだった。が、その世界に突如現れた連続殺人犯。少女たちは、殺人犯とその背後に聳える巨大組織との対決を余儀なくされる。驚愕の事件から数ヵ月。世間は一時、安定を取り戻したように見えた。前回の事件の被害者として、この世界に漠然とした不安を抱えていた少女・来生律子のもとに、小瓶に入った謎の毒を持った作倉雛子が訪ねてくる。雛子は毒を律子に託し姿を消す。奇妙な毒の到来は、新たなる事件の前触れなのか……。「突如凶暴化する児童たち」「未登録住民達の暴動」「奇怪な製薬会社」「繋がる過去と、現在の事件」すべての謎が明かされるとき、新たなる扉を開けた少女たちは何を想う!? とにかく厚い!!物凄くぶ厚い本です。片手で持って読むと、半分辺りからぱっくり割れちゃわないかと心配になるくらい(笑)京極さんには珍しい(?)近未来のお話ですが、私は嫌いじゃないです。昔っからの京極さんファンの友達は、「これはいただけない。」と言ってましたが・・・。うーん。まぁ、賛否両論分かれるお話なのかな?京極堂シリーズの新刊はまだ出ないのかな~。あの読み応えのあるシリーズに、どっぷり浸かりたい気分な私です。