サーン・イル・ハガール
エジプト 旅行記 (27)2009年3月10日(火)は、朝から緊張していた。現地の旅行社に 猫の神殿テル・バスタ経由で サーン・イル・ハガール見学を依頼したら、エアコン車・ガイド付で 130ユーロ(16,500円)だとの事で金額的にはOKだが、ユーロ払いという事と 目的地が観光地ではない という事が 何故か不安を呼び起こしたからだ・・・今まで カイロでお願いしたガイド達は 交通渋滞での遅延を回避するため 必ず30分ほど早くロビーに現れるので、なんとなく緊張して朝飯を食べた。・・・顔はニコニコしているが 複雑な味の朝食であった。(朝食メニューはいつも同じ)やはり 30分早く 7:30にガイドは到着。 日帰りなので、すぐ出発。出発してすぐ ガイドが言うのには、『私は、カイロに6人しかいない ハンガリー語のガイドです。英語も話します。 なぜ サーン・イル・ハガール や テル・バスタへ行くのですか? 大学の先生ですか? 』 顔見りゃー判るだろうと いう感じで応じておいた。・・・どういう意味だい?ガイドの名前は もちろん モハンメド。『折角奥さん連れでカイロへ来たんだから あんな田舎へ行かずに カイロのゴージャスな場所へご案内しますヨ!』と勧誘する。お調子者のガイドだ!飛行場へ向かう道を進み 右手に バロン宮殿といわれるヒンズーの建築が見えてきたので ガイドが早速説明を始めた。聞き終わってから 彼の説明の他にバロン宮殿にかかわる設計者の話をしてやったら 彼は 大変に驚いた顔をして、『ガイドおりた! あんたがガイドしろ!』といって大笑いした。愉快なガイドだ!ガイドが、私達を今日一日なんと呼べばよいのかと尋ねたので・・・パパ ママ と呼べばよいと答えると ガイドも運転手も またまた大笑い。 いままでのガイド達は 30歳前で 私の息子達より若いからだ!ただし アラビア語・ペルシャ語では「お父さん」をババと呼ぶようで 私のことをババと呼ぶのだが、私の耳には 婆(ばばあ)と聞こえるのでPAPAと発音するように 注意しておいた。注)アリ・ババサーン・イル・ハガールから掘り出した ラムセス二世の立像の横を通り過ぎカイロ空港を左折して カイロから80Km離れた ザガジグへ向かう。道は 整備されていて高速道路である。 道沿いに New City と呼ばれる新開発されたニュータウンが現れてくる。