大阪発 あなたの街へ ぽんすけの一人旅

2010/03/04(木)09:20

怪しい日本料理店 in Amsterdam

ベネルクスの旅日記(58)

漁村から路線バスに乗り、薄暗くなった田舎町の景色を見ていると、いつの間にやら居眠りをしてしまいました。長いバス旅を終え、アムステルダム中央駅に戻ってきました。この時、辺りはすでに陽が落ちて真っ暗になっていて、背後には眩しいほどにライトアップされた中央駅の姿がありました。 しばらくショッピング街を歩きながらお土産を少し買ったあと、夕食を取るためにレストランを探すことにしました。ありふれた食事はしたくない。とにかくインパクトのある食事をしたいです。美味しいものを食べれなくても、それが一生の想い出として心に残るなら、それでいいのです。                        ライトアップが素晴らしいアムステルダム中央駅 ショッピングストリート脇の路地に入ると、雰囲気も外観も急に暗くなり、怪しい気配がするのは気のせいでしょうか。そんな路地に薄暗く光る看板を見つけました。「和食レストラン四季」という文字と共に描かれているのは、どこかで見覚えのあるキャラクター。これは出前一丁のキャラクターのパクリでは? 出前一丁のラーメンはヨーロッパにも売っているので、それを真似て描いたのでしょう。こんな怪しい店は、入ってみるしかない!     出前一丁のキャラにそっくり         店内は和風の内装で、演歌がかかっている 早速、戸を開けて入店。カウンターには大型の鉄板があり、テーブル席には先客が数人いて食事をしていました。その中に、不味そうに寿司を食べているカップルがいました。結局、彼らは半分以上の寿司を食べ残して、帰ってしまいました。厨房から和風のハッピを身に付けた店員さんが出てきて、我々の姿を見て少し気まずい顔をしました。それもそのはずで、本物のネイティヴ・ジャパニーズが来てしまったからです。日本語ができるかと尋ねると、日本語を話せないとのこと。見た感じでは、ベトナム人のようにも見えますが、国籍は分かりません。どのようやら母娘で経営をしているようです。 僕は鶏肉の鉄板焼定食を、ぽんカノは味噌ラーメンを注文。しばらくすると、定食のサラダが出てきました。 このサラダですが・・・、なんと 味噌汁を入れるお椀の中に入っています!! ということは・・・、やっぱりごはんも味噌汁のお椀に盛られて出てきました。    あの~、サラダが味噌汁のお椀に入ってるんですが・・・    (おまけ画像)車窓に映るワシ 味噌汁は間違えずにお椀の中に入っていました。しかし、その味噌汁は、味噌をお湯で溶いただけで、ダシなんて入っておりませんでした。ということは、お隣で味噌ラーメンをすすっている人にちょっと尋ねてみました。すると、「鶏ガラや豚骨のようなものでダシを取っておらず、味噌のようなものと何かの調味料を混ぜて作った不思議な味がするラーメン」とのコメント!? これはもしや、出前一丁のスープのもとに味噌を混ぜただけのラーメンってことも考えられるけど、真相はわかりません。 肝心の鶏肉の鉄板焼と餃子は美味しかったです。ほんのわずかな時間であったものの、日本を長く離れている我々にとっては、故国日本の雰囲気がちょっぴり味わえて、感慨に浸る時間でもありました。今では、ぽんカノとの会話で、笑い話として度々登場する不朽の名店となりました。ま、こんな感じで夕食を終え、ホテルに帰りました。翌朝、国際列車に乗ってオランダを脱出し、ベルギーの首都ブリュッセルへ旅立ちます。この旅の続きは、次回に書きたいと思います。 【余談】 僕が暮らしているこの小さな町に、寿司屋ができました。たまたま通りがかった時、その寿司屋のメニューを見てみたんですが・・・・・・寿司屋にトムヤンクンがあるのは何故ですか!? わけ分からんぞ、Japanese restaurants in Europe !!

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