大阪発 あなたの街へ ぽんすけの一人旅

2010/05/17(月)07:49

ブルージュの面白いところ

ベネルクスの旅日記(58)

19世紀半ばになって、ブルージュに無いものが1つだけありました。それは、市立劇場。ブリュッセル、アントワープ、ゲントなどのベルギーの主な都市には市立劇場が存在していたのに、ブルージュにそれが無いのはいかがなものかと思ったのは、当時の市長でした。1864年、ルネッサンス建築様式とルイ16世建築様式が混在した劇場が完成しました。ところが・・・完成した劇場の評判は悪かったのです。あまりにも斬新で妙なデザインだったので、当時それを見た市民は呆れ顔で、「チョコレート箱」と軽蔑して呼んでいたそうです。       かつては悪評高かった市立劇場                一風変わった家 この市立劇場からすぐの所に、ユニークな博物館があります。それは、フライドポテト博物館。さすがに、ここに入るにはちょっと・・・と思ったので、通りすぎました。フライドポテトの発祥はフランスと思っていましたが、実はそうではなく、ベルギーが発祥の地だということを知ってビックリ。ちなみに、公式ホームページによると、じゃがいもは1万年前から存在していたそうです。       フライドポテト博物館                 運河沿いの町並み この他には、チョコレート博物館があり、約50軒のチョコレート専門店のあるブルージュならではの博物館と言えるでしょう。こちらの公式ホームページには、チョコレートのレシピもあるので、機会があれば手造りチョコに挑戦したいと思います(笑)。変なチョコができそう・・・そうこうしているうちに町の端っこまで歩いてきてしまいました。そこにあったのは、「聖ヤンスハイス風車」で、1770年に26人のパン職人が共同で建てさせた風車です。かつてはパンに必要な粉をここで挽いていたのですが、1914年からブルージュ市の所有となりました。地元の人は「役所の風車はひどくゆっくりと回る。これは事務処理が遅いからである。」と皮肉っているそうです。          地図を確認するぽんカノ              皮肉られている聖ヤンスハイス風車 この風車を見る前から、トイレに行きたいとぽんカノが騒ぎ出したので、たまたま通りがかった民族博物館に立ちよることにしました。ここは、かつての簡易宿泊所を博物館に改築した所です。現代のほとんどのものは、機器によって作られていますが、かつては1つ1つ手作業で作られていました。ここでは、かつての帽子職人、靴職人など、今日では見られなくなった職業の作業現場が、ろう人形と実際に使用されていた器具などを用いて、展示されています。             民族博物館                  かつての宿泊施設の面影を偲ばせる ドイツへ向かう列車が発車するまであと40分ほど。町の中心へと続く街並みは、本当に静かで、ヨーロッパでは珍しい1階建ての民家が建ち並んでいます。急ぎ足で市の中心に戻り、ぽんカノがお土産を買い、そして、僕にとってはブルージュの景色を見納めることにしました。             ピンク色の民家                   このような家がずっと続く 次回は、最終回。その見納めとなる町の景色を掲載しつつ、旅の締めくくりをブログに書いていきたいと思います。では、また。

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