333773 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

Anima-Town

Anima-Town

第8話 追憶

人間は脳の容量の70%を使っていないと言われている
人間の持つ不思議な力はこの部分に秘められると言われている。
その使用されることのない脳の70%はこう呼ばれる・・・
『NIGHT HEAD』・・・・・・・



第8話「追憶」


【STORY】

昌幸と接点があった翔子。写真を翔子の母に見せ去年のキャンプで昌幸と一緒に撮影した事を知る。しかし、依然翔子の事は全く手掛かりがなかった。

翔子の友人である立花美紀は、翔子から『3週間後、家の前で待っていると二人の男がやってくる』と図書館で聞かされていた。その伝言通り、翔子の家の前で待っていると霧原兄弟と出合った。
「やっぱり翔子の言った事は本当だったんだ・・・」―――――翔子の言葉に導かれて霧原兄弟と遭遇する美紀。

霧原兄弟は、美紀から翔子が持っていたイースター島のロンゴロンゴという象形文字で書かれたノートを渡し、翔子の言葉を伝える。それは、岬老人が消え、結界が失われた今、二人にとって大きな『変革』が訪れるというものだった。『変革』とは一体何なのか?その言葉について美紀に聞こうとした時、美紀に異変が訪れた。それは、“Y”という男によって美紀の体を支配していたのだ。
“Y”という男は直人と直也に『過渡期がやってくる。何もかもがプラスの方向に流れている訳ではない』と告げるのだった。“Y”の攻撃に直人のサイコキネシスが爆発する。しかし、霧原兄弟を罵りながら消えていってしまう。気を失った美紀から「子供の頃の記憶は嘘じゃない」と告げられる。
美紀を助けた後、ある公園で翔子に出会う。翔子は『私の存在が私自身解らない。伝えた言葉は自分の言葉じゃない・・・あの男は私達を引き寄せた。私やあなた達の悲しみで美紀を殺そうとしている。美紀を助けて欲しい』と伝えるのだった。自分の言葉じゃない?それはどういう事なのか?

翔子の言った通り再び美紀を襲う“Y”が現われた。危機一髪美紀を助ける直人と直也。“Y”は霧原兄弟を執拗以上に追い詰め、失われた過去だと言って二人の子供時代の過去を映した。

―――――それは、母に直也の体操服の中に刺繍針が入っていたと直人が言い寄っていた。自分達を恐れているのかと執拗以上に母親を追い詰めていく直人。悲しみに暮れる母。それを見ていた父が直人と直也に母親に対しての態度を改めようとするのだが、直人と直也は父親に対しても反抗してしまう。
母は見ていられなくなり子供達のアルバムを焼いてしまう。しかし、その行為が直人と直也の怒りを買い家ごと両親を殺してしまう―――――。


それは嘘の記憶だと言う直人なのだが、“Y”はこれが本当の記憶だと言う。「過去が変わった」直也は今までの過去が変わってしまった事を直人に伝えるのだった。“Y”は「おまえ達の力は現実を変えられるくらいの力があるのだ」と二人に伝える。信用しきれない直人は、自分の力を最大にして“Y”にサイコキネシスを
ぶつけるのだった。その力で“Y”は消えるのだが、本当の記憶はどちらだったのか・・・複雑な気持ちのまま、その場に立ち尽くす二人だった。

そんな二人の未来を見る男が現われた。街中が死人に溢れその中に霧原直人と霧原直也が立ち尽くしているヴィジョン。
「最悪の未来が見えた。霧原直人と霧原直也は危険人物だ―――――」そう予言した男の名は神谷司と言う。




第7話「悔恨」へ 第9話「殲滅」へ



© Rakuten Group, Inc.