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カテゴリ:小説
原作:谷崎泉 内容データ: 手に触れたその人の過去と未来を読み、抱かれることで死期まで見通す驚異の能力を持つがゆえに、常に孤独であった李空。従兄である菅波に陵辱され、頼る者もなく、追いつめられた彼が行き着いた結末は―記憶と力を失うことだった。海辺の町で保護された李空は心優しき医師と彼に懐く少年のもと、穏やかな日々を手に入れたかに見えたが…。一方で永島は李空のことになると冷静でいられない自分を自覚し、李空に執着する菅波との対峙を決意する。永島をつけ狙う政治記者・沢登の動きも本格化した今、再び出会える日はいつなのか―。そして菅波と李空の恐るべき業とは。無自覚の媚態がすべてを狂わせていく──。 まだこの小説は第3巻に続きます。1巻目ではかなり人物相関図を頭の中で纏めながら読んでいかないと解らなくなってしまいそうでした。話の中で政治絡みの闇の関係がなかなか面白い展開を繰り広げられているので痛快ささえ感じます。しかしあまりにも登場人物が多過ぎるので大変でした。 さて2巻まで読んで主要な人物は3人。主人公である李空・李空の親族で執拗以上に付き纏う菅波清澄・李空の占いで関わってしまった永島・・・この3人のというか李空を清澄と永島が取り合うって感じですかね早い話が。 耽美なシーンは色々と登場してきますし、もちろんその場の雰囲気に合わせての状況が色めき立っております。2巻で記憶を失ってしまった李空を筆頭にそれぞれ主要人物がバラバラに行動するので場面が変わる早さが尋常じゃなかったですね。かなり読むのに苦労してしまいました。一様最終的には3人が同じ場所で行動するみたいなのでこれからが怒涛の展開に発展していくかと思います。どうも事件を起しそうな爆弾を落として行ってくれた感じがしますので。李空と関係を結んでしまうと一生その魅力に嵌ってしまう。それは自分の人生を狂わされる程に・・・清澄と永島は違う形で李空を手放せない形になってしまっているんですが、李空自身の気持ちは決まっているんです。そんな3人の心の動きがなかなか楽しかったですよ。 この小説を読み初めは、話に馴染めない感じを受けましたが、後になるにつれてジェットコースターの様に展開が目まぐるしいので読んでいて次の展開を待っているって感じでした。さて3巻はもう少し耽美シーンが増えるかなと期待しながら・・・楽しみにしておこうと思ってます♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月17日 13時26分56秒
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