ガーゴイル (2001 仏)
「パリ・18区・夜。」のクレール・ドゥニ監督作。愛の欲望から生まれる恐怖を描いたラブストーリー(^_^.)/ヴィンセント・ギャロ、ベアトリス・ダル共演/3回も見てしまった、お子様は見ないほうがいい・・なんせ、ホラーじゃなくラブストーリーだと思うのですが、レンタルショップには、サスペンスやエロティック・ホラーでしかないとか・・・ややこしいです。わかりやすく一言でいうと、不治の病と性衝動との葛藤、それに殺害の連鎖が絡んだ別の愛の形か・・このあいまいな問題提起はまさにおフランスで、だーいすき(^_^.)これをどんな人が好むのかは定かではないけど、映画で刺激やショックを受けたい悲劇好きにはたまりませんよ~。失恋したアトや、お酒が飲みたいときなど、荒れたいとき最適!!みてみてこのひと、心は最愛の人を求めているのに、もはや愛し合う喜びを分かちあうことはできい。愛を禁じられた2人の哀しい怪物(ガーゴイル)の、切なく、痛ましい、凄絶な純愛――愛の欲望から生まれる恐怖を、鮮烈な映像美のなかに描き出した奇跡のラブストーリーだと思うのですが!特に、血の見せ方撮り方が巧いっ、2001年カンヌ国際映画祭の招待作品としてワールド・プレミアされ、愛の戦慄が人々の心を貫いたらしい。スリムな女監督のドニさんは1948年、パリ生まれ。ヴェンダース監督の元で「パリ、テキサス」、「ベルリン天使の歌」の助監督をしていたとは知りませんでした。この2作はもっとソフトだが、かなりの名作!おすすめ! 本篇は伝統派吸血鬼映像に属するもののようです。 また、キリスト教の普及のために、魔物に姿を変えられてしまったといわれる、「豊穣と水」を司る神だった「ガーゴイル」に重ねた因縁話だとは・オソロすぃーよ。ちなみに、原題:TROUBLE EVERY DAYここで主演のお気に入り女優ベアトリスダルについて紹介!狂気、激情の代名詞になっている過去作品ジャン・ジャック・べネックス監督の『ベティー・ブルー 愛と激情の日々』(86)、『ガーゴイル』のキャラクター、コレは久々のはまり役で、ヴィンセント・ギャロとともに体当たりの演技を見せている。人間のリビドーをコントロールする新薬の開発の過程で自分への人体実験を繰り返した結果、愛するものをセックスの最中にかみ殺してしまう激情に苛まれる悲しい運命の女性を怪演している。他の出演作品に、『女の復讐』(89・監督:ジャック・ドワイヨン)、『ナイト・オン・ザ・プラネット』(91・監督:ジム・ジャームッシュ)、『パリ・18区・夜』 (94・監督:クレール・ドゥニ)、『H-STORY』(01・監督:諏訪伸宏)、ロマン・デュリスと共演した“DIX-SEPT FOIS CILE CASSARD”(02・監督:CHRISTOPHE HONOR)などなど。一見の価値あり!!!