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焼(やぁ~づ)津で旨いものを食べる

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中華デジタルアンプの存在は数年前から知っていたものの、怪しげなイメージが付きまとい購入にはいまいち消極的だった。それを払拭させたのはS.M.S.LのDAC、SD1955。PCをスリムタイプに変更したことでそれまで使っていたOnkyo SE-150PCIがお役ご免となり、外付で安いものはないかと探したのがこれ。メインPCにつながっているbabyfaceに負けない音質で中華オーディオのイメージを改めざるを得なかった。

S.M.S.L.製品ならいいかもとブログ記事を参考に選んだのはTA2021b搭載のSA-S3。通販で購入したが送料、代引き手数料込みで5000円以下。

中華品質の小さな段ポールを開けると紙切れ一枚と本体、ACアダプタが入っている。意外な小ささに驚いたがデザインは悪くない。組立不良、ハンダ不良があるだろうとそっと揺すってみたがカタカタ音は無し。

ACアダプタはどうだろうと見てみるとソニーのノートブックについてきそうな100-240V対応のもの。製造メーカーをみるとS.M.S.L.の文字が・・・・。出力電圧12Vと書いてあるが信用するものかとテスターを当ててみると12.2Vの出力がでている。本体に接続し恐る恐る電源を入れる。赤のパイロットランプとブルーのイルミネーションがいい感じだが、ディレイ動作などもちろんなし。

音出しすると小生の愛用スピーカーの中高域ホーンとダブルウーファーをきっちりコントロールしていることが判ったが繊細さがいまいち。とりあえずエージングすることにしてその日は寝た。ただ、いつ火を噴いてもいいように周囲の可燃物は離しておいた。

翌日の晩改めてお気に入りの曲を聴いてみた。意外に悪くない。カチッとした中高域、引き締まった低音。なによりもスピード感というか音の立ち上がりが極めて良い。高能率じゃじゃ馬スピーカと相まって音の塊がこちらに向かってくるような気がする。ただドスンとくるべき音がドスッと立ち下がりまで良くなっている。いわゆる空気感の欠如というやつか・・。 

微細信号がノイズで影響を受けているのかもと思いACアダプタの出力ラインにフィルターをかませてみた。これがぴったり嵌った。フルオーケストラのなかで浮き上がっていた主旋律がバックと溶けあい元々高解像度のスピーカから極彩色の京友禅のような音が出始めた。

 

中華アンプ SA-S3.jpg

 

さて、次のハードルはうちのである。小生は元々、Onkyo M-508やLuxman L-550をとっかえひっかえ聞いていた。どちらも超のつく古い製品だが、フルメンテをおこないそれぞれ本来の音を出していた。あるときM-508を聞いてたら、うちのが突然「わたし、この音嫌い」と言い出した。マンション住まいの小生、専用のオーディオルームなど夢のまた夢。 小生が音楽を聴くときにはうちのは大好きな水戸黄門やダッシュ村を我慢している。ご機嫌を損ねたら大変とL-550をパワーアンプ直結でつなぎ直し、これはどう?と聞くと「これなら許してあげる」とご機嫌が直った。アンプの名前を教えてあげると「ラックスマン♪、ラックスマン♪」と意味不明の鼻歌まででて、M-508は気の毒に”黒デブ”と命名されてしまった。

この中華デジアンを採用して貰うには一工夫必要である。これを代引きで買ったときにも何が届くの?と聞かれアンプと言えずコンピュタの部品と答えてある。ちっぽけな箱がラックスマンの隣に鎮座したときもアンプとは気づかれていない。これ幸いにブラインド切替試聴をおこなった。

M-508を放逐しラックスマンを採用したことから当然中華アンプにダメだしするかと思われたが、 意外なことに考え込んでいる。しばらくして、こちらのほうがいいと選んだのは定価3%以下の中華アンプ。面倒なので詳しい理由は聞かなかったが、このチビがアンプだけど電源は切らなくていいよと教えた。

中華デジアンのよいところは消費電力の少なさ。待機時消費電力は1W。購入してからずっと電源入れっぱなしだが温かくもならない。24時間つけっぱなしのLEDランプは常夜灯代わりになる。そもそもこの中華デジアン、主要部品のICは超ハイテク製品で故障の心配はなく、ローテクの電源スイッチのほうが壊れる可能性が高い。電源スイッチに触らないのは理にかなっているのである。

お役ご免となったラックスマンとM-508、暖房器具の必要な今年の冬までは隠居していただくことにした。 






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Last updated  2012.04.28 17:33:44
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