2008/09/21(日)01:13
夢の回廊
夢の回廊
『闇の子供たち』が提示した、
無力さの正体を知りたくて、
梁石日(ヤン・ソギル)氏の著書に挑戦。
この一冊でわかったこと。
どんな人でも
《飢えと暴力》に屈する。
戦後の日本において、
勝った人…飢えを克服した人。
負けた人…飢えを克服できなかった人。
その場の快楽に負けて、
大切なものを失った人。
《金の卵を産む鶏》を殺した人。
加えて、
勝った人…マイナスを暴力で排除した人
負けた人…不条理と知りつつ暴力に屈した人。
コミュニケーション能力とか
空気を読むとか
笑いの技術とか
今はそこだけれども
有事が起これば、
人の素の部分が問われる。
《飢えと暴力》
甘っちょろいベクトルを
粉砕する筆者の筆力。
投げかけておきながらも、
解を得られない不条理。
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↓たくさんの書評が寄せられていて、参考になります