2007/12/29(土)16:00
プリアンプ試聴4(2)
C1000fの音はボリュームが電子制御に進化しても、やっぱりラックスマンの音を継承しています。
C10/2と同様の音色を持っています。
感覚的にきつい音や生理的に嫌だと感じる音がせず、耳馴染みのする自然な音だと私は思っています。
他のメーカー品と比べると違いが分かり易く、はっきりしている面もあるので、自然ではなく、むしろ個性的に感じる方もいるとは思いますが、私の耳との相性は良いようです。
音の輪郭を前回は鉛筆に例えて書きましたが、音色を水に例えれば、軟水のミネラルウォーターでしょうか。
水道水を基準とすれば雑身やカルキ臭も有りませんが、若干の甘みを感じるような口当たりの良い水です。
色も無色透明ではなく、遠目から透かして見るとミネラル豊富な暖色といったところです。
C1000fはC10/2の音を継承しているだけでは勿論ありません。
S/Nは更に優秀になっていますし、なにより違うのは表現力だと思います。
演奏されている楽器が増えているかのように音の厚みが増しています。
ボーカルの位置もよりはっきりして、ハッとするほどリアルに感じます。
これは組み合わされるシステムが試聴同時と異なり、今のシステムでの印象なので相乗効果も大きいとは思いますが、ただ聴き心地が良いだけの眠い音ではありません。
2CHの奥深さと迫力を十分堪能させてくれる存在です。