携帯電話で泣く女

　非常識にも電車の中で堂々と携帯電話を掛けている馬鹿ネーチャン。最初は電話機を取り出して、思い詰めたように電話機を眺めていたアル。 　しばらくすると電話を掛け、話をしている内に、ア、ア、ア、アイヤー、メソメソと涙を流しながら泣き始めたアル。 　５分間くらい長話をしてあきらめ顔で電話を切った後、ティッシュを取り出して、鼻水をチーン！ 　それからは１時間くらい隣のオッサンに寄りかかって居眠りし、目的の駅で降りていったのこと。涙を流すくらいツライ話をした後で、よくもまあ、あんなに熟睡できるものアル。げに女心は不可解アル。