2010/11/24(水)01:23
Intel Gigabit CT Desktop AdapterでiSCSI boot
いろんな所に書かれているようにIntel Gigabit CT Desktop AdapterはiSCSI bootができる。
素のままではダメでボード上のBIOS Flashを書き換えなければならない。
忘れる前に手順を書いておく。
ググって目に付くブログではiSCSI Remote Boot Setup Utility (ISBoot.exe)をダウンロードして中に含まれるiscsiutl.exeを使うように書かれていたが、最近のユーティリティを使う場合はbootutil.exeを使うのが正しい。
まずはPREBOOT.EXEをダウンロードしてunzipツールで中のファイルを展開し、bootutil.exeとbootimg.flbを抜き出す。
次にNICを差したPCをDOSで立ち上げる。
この時DOSからある程度の空き容量のあるHDD or USBメモリ or FDが見える状態にしておく。
このDOS環境でbootutil.exeを実行する。
bootutil -nic=1 -up=iscsi -file=bootimg.flb
この際NIC上のBIOSを必ずダンプするため、書き込み可能なディスクとそれなりの空き容量(少なくとも300kBではダメだった)が必要となる。
なお"-up="以降をpxeとすると元のBIOS FLASHと同じになる。
FLASHの更新を行った後、BIOS起動画面でCtrl-Dを押してiSCSIの設定を行うとBIOS経由のアクセスではiSCSIディスクが通常のHDDと同じように見える。
ただBIOSでのディスクエミュレーションは完全ではないようで、iSCSIディスクに対してFreeDOSのインストールを行ったところ、formatをかける前後でiSCSI target側のdaemonが落ちてしまった。
Intel NICのiSCSI boot機能は単にブートができる程度の機能しか持っていないようなので、起動後はさっさとOS側のiSCSI initiatorで接続した方が良いと思われる。