407944 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

MORITA in Cyberland

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

mrtk@jp

mrtk@jp

Category

Archives

June , 2024
May , 2024
April , 2024
March , 2024
February , 2024
September 18, 2005
XML
カテゴリ:美術
現代アートのある位置と言うのは、大変難しいものなのだな、と思います。
根本にある発想力、それを実現するだけの技巧・技術、あるいはプロデュース能力、そうして出来たもののイメージの喚起力、一言で表せば、広義のコミュニケーション能力が必要とされているわけで。

パフォーマンスアートの第一人者として一線を走り続けてきたローリー・アンダーソンさんの、「日本初」の回顧展なのだそうです。

「パフォーマンス・アートのスーパースター」の名は伊達ではなく、その作品は鮮烈。

例えば音楽、例えば声、例えば夢、例えば言葉。
それらが、楽器、映像、音響装置、紙、壁面、といった媒体を通じて表現され、伝達される。
そのイメージ表現の多様さ、その多重性、面白さは、さながら遊園地で遊んでいるかのような、楽しみに満ちています。

私が好きなのは、「制度の中の夢」と題された作品群。
公共の、眠るには不適切と考えられる場所で眠り、そこで見た夢を記述する、という作品。「夢に場所の影響が現れるか試してみた」と作者は言います。

もう一つ、「アメリカン・ドリームズ」。大きな肖像画のパネルが何枚かあり、操作卓のボタンを押すと、その一枚にスポットが当たって、夢についての語りが始まる仕掛け。解説によると、テキストは作者によるとのことですから、本人達の夢というわけではないようですけど。

「ハンドフォン・テーブル」は参加型の作品。
作品を鑑賞するためには、「椅子に座って、テーブルに肘をつけて、頭を抱える」という行為が必要。
はたから見ていても面白いけれど、鑑賞したくなること請け合い。
作品を鑑賞することによって、自分が第三者から見た時の作品の一部になる、されてしまうという作品でもあります。

一番怖かったのは「つむじ風」。
音響装置の一種で、真っ暗な中、スポットライトの下に立つと、そこに四方八方から自分に向かって音が響いてくるのです。その浮遊感は、ちょっとない体験。

その他、ビデオ作品も充実していますし、楽器の類は、演奏スタイルを想像するだけでも面白い。
この遊園地を遊び尽くすには、少なくとも2時間はかかります。
お時間には余裕を持って。

インター・コミュニケーション・センター(初台)にて10/2(日)まで。


うーん、時間があれば、もう一度行きたいですね♪





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  September 20, 2005 01:27:49 AM
コメント(1) | コメントを書く


Calendar

Comments

mrtk@jp@ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
I read your post and wished I'd wrtietn it@ I read your post and I read your post and wished I'd wr…
mrtk@jp@ Re:★芝居★ 劇団ここから 『春の遭難者』 (10/13) こちらこそ、素晴らしい時間を過ごさせて…

Favorite Blog

ロシア生活2004-2012 koshka0467さん
 eco-blog 環境エン… 拓也@エコブログさん
Chobi's Garden chobi-rinさん
紺洲堂の文化的生活 紺洲堂主人さん
mypo MihO in Berlinさん

© Rakuten Group, Inc.