カテゴリ:環境
三本目のビデオは、オランダでの住民参加型の自転車優遇政策と、富山のトラム導入についてでした。
----- …うーん。 この内容にはそれぞれ嘘があって、は言い過ぎか。 ----- えっとですね。 まずオランダって、干拓で出来ているから、国土がフラット、つまり、土地の高低差があまりないはずなんです。 (確認したわけじゃないですけど) だから、自転車中心社会へのシフトチェンジが容易なのだろうと。 東京のように、アップダウンの激しい街並を持つ都市では、そこまで有用な社会システムではありません。 ----- また、富山のトラムの話は、非常に喜ばしい話題なのですが、一方で、岐阜市のトラムが廃止されてしまったことを忘れてはなりません。 本気の政策転換も視野に入れて、経済べースにのせる努力をしていかないと、無駄な投資に終わる可能性がある。 草の根型のボトムアップは望ましい点も多いのですが、場合によっては、ちゃんとした理想を掲げた、理念あるトップダウンも有効なのです。 ----- さて、東京の場合は、現行のインフラを生かすなら、自動車の一人乗り規制と、地下鉄の乗継改善、などがキー。 路面電車の復活は、その後の課題になってくるでしょう。 また、自転車社会へのシフトを図るなら、まずは、駐輪場並びにサイクリング・ロード整備を先行すべきであり、また、この政策はむしろ地方都市、特に観光都市に有効だと考えます。 私が、明日香や太宰府などで利用したレンタ・サイクルは、観光規模が適切で、バスのような時間制約もなく、非常に優れた観光ツールとして機能していました。 これは見習える点、応用方法、様々考えられると思っています。 ===== 今回、西澤先生の発言が最も多く、また示唆に富んでいたのですが、 「環境問題というのは、確かめてからでは、手遅れなんです。」 とのお言葉が重く響きました。 ----- そう。 「疑しきは罰せず」では、被害の拡大を防げない。 「疑しきものに歯止め」を、どうかけるか、達成するかが重要です。 重病人を前に議論をするより、とにかく濡れたタオルを交換しましょう、と。 咳込んでいる原因と特定できなくても、病人の近くでタバコを吸うのはやめましょう、と。 専門家でない我々に出来るのは、今はまだその程度のこと。 でも、治療ではなく、気遣い程度でも、やっても意味ないと賢しらぶって、何もしないより、少しはましだと私は思うのです。 続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 4, 2006 01:45:58 AM
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