2007/11/22(木)23:57
茶会記@懐徳館
東京大学総合研究博物館では、『異星の踏査』展が行われていましたが、
時間の関係で今回はスルー。
博物館に至る小路に、昔は存在しなかった門が。
小宮山総長になってから、本郷キャンパスの門が、5つ程増やされたそうです。
文字通り、開かれた大学へ。
というよりも、学生の利便性向上ですね。総長、やる事が粋です。
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さて、博物館へ向かう小路を、途中左に曲がった先に「懐徳館」があります。
加賀前田藩以来の建物で、現在は大学の迎賓館。
今日は特別一般公開されていて、茶道部がお茶を点てて下さいます。
…えっと、こんな建物が経済学部の裏手に?
現役の頃は、存在すら知りませんでしたよ、私は。
礼儀正しい茶道部員達の、爽やかな挨拶に出迎えられ、懐徳館の中へ。
額の揮毫は、戦後の復興を支えた南原総長。
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うーん、前に並んでいる人、見たことある気が…。
後ろ姿しか見えないから自信ないですけど、記帳された名前に目を落とすと、やっぱり!
Sさんじゃないですか!
しかし、声を掛けそびれ、見失ってしまいました。残念。
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「お茶会」だったら、扇子も懐紙もないし、困ったなぁ、なんて思っていたのですが、
点て出しの喫茶で、構えないものでした。
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この洋室は、控え室的な扱いなのかな?
テーブル席について、向かいのやたら日本語の上手い外国人と、
準教授か、他大で教えている感じのナイスミドルの会話に耳を傾けていると、
Sさんが母上と一緒に入って来ました。先に他の部屋を見て回られてたご様子。
「あの、失礼ですが、Sさん、ですよね?」
「え、森田君?」
名前を覚えて頂けていたようで、なんか嬉しい。
お名刺を頂いて、四方山話をして、
この後、Sさんの同級生だった劇団のメンバーに会うんですよ、
なんて話をして、館内を見て回るために、先に辞しました。
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メインは、庭に面した廊下と和室です。
手入れの行き届いた庭。
この庭だけなら、しばらく特別公開をしているようですので、
本郷にお立ち寄りの際には、覗いてみるのも、ご一興かと。
そして、掛軸も立派。
寒山・拾得とかかしら?
壷も高そうです、という表現しか出来ませんが、
上品で厭味のない、美麗な形をしています。
来訪者みんなそれぞれ寛いでいて、とても良い雰囲気。
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いつか、ここに呼ばれる…ようになるには、どうすりゃ良いんだ?
目分の道を真っ直ぐ歩いた先に、そんな日が来れば楽しいですね。