2008/12/08(月)01:00
再生への祈り。
神戸ルミナリエも、今年で14回目。
1995年1月。
阪神淡路大震災。
同年12月、犠牲者への鎮魂と、
神戸の復興と再生への祈りを込めて、
ルミナリエは、はじまりました。
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1995年1月。
僕は受験生で、センターの採点が終わった直後で、
友人の両親の無事を聞いて、胸をなでおろしながら、
実家の無事を良いことに、他人事みたいに思っていて。
2月。
入試を受けるために、瓦礫の街を横目に見つつ、
東京に向かいながら、2次試験に向けて必死で、
何をしようとも思う余裕も無くて。
3月。
大学に合格したことに浮かれて、時間もあったのに、
他人の為に何かをすることも思いつかなくて。
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目の前に、自分が、何か出来るかもしれない、
そんな現実があったのに。
気付いた時は、東京にいて。
偉くなったつもりになって、偉そうなことをほざいて。
手の届く「出来ること」もしようとしなかったくせに。
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学生の時、三国町の重油ボランティアに手を挙げたのは、そんなことを思っていたから。
それは、僕なりの、形を変えた贖罪。
だからと言って、自分の醜さが、贖われるわけではないけれど。
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道に沿って点灯される光のアーチの先には、光で彩られた広場があって、
さらにその先には、ひっそりと、「慰霊と鎮魂のモニュメント」があります。
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「TSUNAMI」に襲われて復興しつつある地方を旅した友人が言ってました。
技術も資金ももたない我々に出来る最大の支援は、
現地に旅をして、現地でお金を使うことなんだ、と。
忘れていないと伝えることだ、と。
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もし、時間があるのなら。
神戸に足を伸ばして、ルミナリエを見に来て欲しい。
そして、出来れば。
命の尊さに、思いを馳せて。
今、生きていることの喜びを感じて。
手を合わす必要なんてありません。
楽しいと、素敵だと、美しいと、そう感じて、
これからも何度でも神戸に来ようと、
もっと神戸を楽しみたいと、そう思うことが、
最大の神戸への応援メッセージ。
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夢灯す、光の彫刻
KOBE ルミナリエ
2008.12/04(木) ~ 15(月)
月-木:18:00-21:30
金 :18:00-22:00
土 :17:30-22:00
日 :17:30-21:30