2009/07/15(水)11:17
友に幸あれ
友人の結婚式に、横浜へ行ってきました。
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先日、母校を訪れた時のこと。
O森先生(今は教頭)から、
「そういや、mrtkはY山と同期だったか?
この間、彼から結婚するからと言って式に呼ばれたんだが、
用事があって行けないから、祝電を打とうと思ってるんだ。」
「それはめでたい話ですねぇ。彼、東京にいるらしいじゃないですか。
こっち帰ってきて、大学が神戸だったし、連絡取ろうと思ってたんですけど、
連絡先知らなくて、名簿で東大医科研にいるって見て、驚いていたんですよ。」
「ああ、連絡先教えてやろうか。mrtkなら、悪いことはせんだろう。」
というわけで、個人情報を流出してもらい
(うん。そもそも、これは、城山三郎先生のおっしゃる通り、法律が悪いのです。
あれは「市民社会分断法」あるいは「悪徳政治家保護法」と呼ぶべき悪法です。)
さっそく連絡をとってみました。
「あの、わたくし、中学高校でお世話になりました、mrtkと申しますが…」
「え?mrtk?あの?え?そんな声だったっけ?」
「ああ、いや、久しぶりだから、よそ行きの声で電話した。mrtkです。ご無沙汰。」
で、長電話しているうちに、結婚式に来ないか、となった次第。
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我々の関係を語るには、少々長い昔話が必要で。
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わが母校は、全寮制ではないのですが、遠距離通学になる場合は寮生活が可能で、
Y山氏も、私も、中学生から親元を離れて、6年間、寮生活をしていたのです。
寮生活は、同学年の3人から4人が、一部屋で共同生活をする形式で、
年に一度か二度ほど、「部屋替え」(メンバーシャッフル)をします。
この時、「好きなやつ」「嫌いなやつ」を書いて提出するのですが、
その希望が通ることもあれば、顔ぶれによって、通らないこともあります。
で、当時の私は、一計を案じたのですね。
「誰と一緒でも良い。ただし日当たりの良い部屋を希望する。」
(いや、さすがに当時、そんな書き方はしてないですけど。)
14部屋ほどあるうち、10部屋は、裏山に接していて、じめじめと日当たりが悪く、
4部屋のみ、陽当たり良好だったのです。
洗濯物も乾かない、じめじめした不健康そうな部屋は嫌。
どんなやつと同じ部屋になっても、そこまで嫌なやつはおらんだろう、と。
このおかげか、この寮にいた間、最初の部屋を除いて、
陽当たりの良い部屋に割り当ててもらえました。
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Y山氏と初めて同じ部屋になったのは、中学2年生の時。M鳰氏と三人部屋でした。
中学2年生は、まぁ、悪い時期です。
他の部屋では、いじめやらなんやらの話もあった中、
我々三人は、和気藹々と、「悪いこと」をしていました。
とは言っても、今から考えると、他の人(部屋)に迷惑かけるでなし、
まぁ、学業の妨げになった…とはいえ、最終的には、それぞれ
神戸大学医学部・慶應大学理工学部・東京大学経済学部へ進学したわけで、
進学校の評価基準的には、問題なかったと言って良いでしょう…たぶん。
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その後、特に二人でお互いに同じ部屋を希望したことはないにもかかわらず、
Y山・mrtk・S村(写真家、かなぁ?連絡取りたいけど…)
Y山・mrtk・N山(ラクロスで大活躍)・Y田(誰か行方を知っているのだろうか?)
高校進学後も、再び、
Y山・mrtk・S村
高校2年生からは、文系と理系で部屋が分けられたので、同じ部屋はなくなりましたが、
卒業後に寮に残らせてもらった組で、
Y山・mrtk・I橋・…?あと一人誰だったっけ?
(この部屋の時、入試直前の時期に、寝ぼけて彼の眼鏡を踏んで割ってしまったことは、
いまだに詫びても詫び足りません。)
と、計5回くらい同じ部屋に。
のべ3年弱くらい一緒だったことになるのかな?
希望を出しても通らないこともあるので、すごく珍しいケースだと思います。
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しかも、これだけ長く一緒にいた割に、卒業後は1回くらいしか会ってなくて。
(しかも、神戸でたくさん集まった時。この時に連絡先交換したつもりだったのですが…。)
そう、なんとなく「いつでも会えるから良いか」みたいな感じだったのです。
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彼が、神戸大学の医学部を出て、医師免許を取ったことまでは知っていましたが、
現在は、東京大学医科研で、将来を嘱望される血液内科医として勉強中とのこと。
結婚のお相手は、同じ研究所で、検査の仕事をされている、とてもお綺麗な方で、
ご紹介の中でも、きっちりしていて、気の遣える、スマートな方だなぁ、と伝わってきました。
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この方が、麻布大学のご出身、ということだったのですが、
麻布大学は、大学生時代、環境サークルの関係で、
いろいろお世話になった盟友のいた大学で、大学名を聞いて、
とても懐かしく、私の中での好感度がアップした次第です。
あとで、麻布大学の先生や、他の卒業生の方ともお話しさせて頂きましたが、
先生も非常に気さくで感じよく、卒業生の皆様も、先生との掛け合いも軽妙で明るく、
大学のアットホームで、人間味を大切にする校風が伝わってきました。
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結婚式には、A君も参加。
携帯の待ち受けには、子供の写真。えっと?いつの間に?
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それはさておき、今回、久しぶりに友人と会ってきたわけですが、
来週は、シンガポールに高校時代の別の友人を訪ねます。
8月は、高校時代のさらに別のメンバーで大阪でささやかに集まりますし、
9月には、大学時代の劇団仲間と合宿の予定。
いやはや、こうやって声をかけて頂けるのは、本当にありがたいことです。
しかも、それぞれ、素晴らしい顔ぶれ。
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反省点も、欠点も多く、どうしようもない私ではありますが、
こういった友人たちに支えてもらって、そして逆に、どこかで支えて、
今までやってきたのだなぁ、と。
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先日、コーチングについてお話をお伺いする中で、「360度」という話題がありました。
人間にはいろいろな側面があって、誰かと出合った時、そのどこかの部分で人と接している。
他人に見せない部分、他人から引き出される部分、いろいろあるけれども、
お互いに、その良い面、新しい可能性を引き出してあげられれば、
もっと良い人間関係が築ける、というお話でした。
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その意味で、友人というのは、お互いに、影響を与えあい、
可能性を引き出しあう存在なわけで、
本当に、友人とは得難い、有難いものなのだなぁ、と思います。
願わくば、彼ら彼女らにとっても、私がそうでありますよう。
また、そうであるよう、自分を磨かねば、ですね。
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そして、改めて、結婚された二人に祝福を。
今、パリ&ウィーンに新婚旅行中だそうですが、楽しい旅になりますよう。
二人の未来に、幸あれ。