2009/09/30(水)00:01
「てあとろ☆うの」合宿報告【3】
(前回のあらすじ)
深い霧の中、山道を抜けて、言われた建物へとやってきた洋平。
階段を上がり、指定された部屋の扉を開けると、そこには奇妙なポーズを取ったり、
不思議な会話を繰り広げる人々がいた。
命じられるままに、指示をこなしていく洋平。
しかし、一緒に行動していてくれたはずの仲間はいつの間にか姿を消し、
洋平は、気がつけば一人、部屋の真ん中に佇んでいる自分を発見して驚くのだった。
そして、ようやくたどり着いた宿では、更なる悲劇が…。
(→前回)
平たく言って、洋平君が前に立ってポーズの練習しているうちに、
後ろで一緒にやっていた俊ちゃんと私がこそっと抜けた、って話なんですけどね。
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宿について、買出し組を待ちながら、昔の写真を鑑賞したり雑談したり。
これは練習の休憩中の写真ですけどね。
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BBQでは、2つの炭火の火力が違ってしまい…。
なんか理不尽な感じで、食が進んだのでした(負け組だった私)。
BBQの間、ものすごい豪雨で、雷は鳴って話は聞こえにくいし、
しかも、寒くて思わず、コンロで暖を取ってしまう始末。
いや、楽しかったのですよ?
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夜は墓場で運動…ではなく、☆うのビデオ鑑賞会。
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お風呂入れ替わりの間、こそっと
先日私が出演した「季節はずれのクリスマス」を上素。
(公演のお話はこちら)
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全員揃って、翌日の予定を、だらだら決めます。
お菓子の原材料を見ながら、「毛ガニパウダーとは何か?」について語るぺーた主宰。
岩田ちゃん発案の、ペットボトルの蓋で行われる、どこに行くかくじ引きと、
皆の期待に見事応えてみせた柴田さん。
テキトーなんだか、和気藹藹なんだか、
このいい加減ぶりが、なんとも良い加減。
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さて、ビデオ鑑賞の一本は「本公演vol.2『バク』」。
オープニングの清宮君&俊ちゃんのダンスのかっこ良さ!
玉井さんの、味のある演技。柴田さんの母に、西山ちゃんの女王様。
ぺーた&きーちゃんの盗賊組と古木君&澤田さんの探偵組、悔しいくらい面白い。
大樹君の両A面の活躍ぶりも…やっぱりカッコ良いなぁ。王子様だなぁ。
そして何より、染ちゃんが!!
巫女&三毛ランジェロ(猫)役ですけど、文句なしに可愛い。
スピンアウトで、「三毛ランジェロの冒険」とかやったら、
ファンがぞろぞろ、だったのではなかろうか?
えっと、私に関しては、いや、今、お芝居を再開しているから言いますが、
日頃練習を積んでいただけあって、芝居は若いけど、今より上手かったです。
今、同じことやれって言われても、小手先の芝居になっちゃうなぁ。
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「メイキング オブ 『バク』」は、みづきちゃん渾身の作品。
当時の技術で、ビデオにナレーションと文字までかぶせて、見応えがある力作。
当時の練習風景やテンション上げ、インタビューとかは、
さすがに面映ゆくて、死にそうになりました。
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もう一本の「本公演vol.6『ふりだし』」は、
自分が出演してないので、安心して鑑賞。
それにしても、テンション高けぇ。
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落ち着いたナレーションでのDJ役は笹川さん。
やっぱり、素敵です。
この作品の脚本家にして、「轟」役の清宮君。
何でまた、こんな面白い発想を重ねられるのか。
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芸能プロダクションの社長役に柴田さん。
落ち着いた雰囲気あり、難題に頭を抱え、ライバルと競り合い…
結構大変な役柄だったのですねぇ。
ライバル役は巽ちゃん。
いつも落ち着いておっとり、の普段イメージですけど、
出来るキャリアウーマン役がこんなに似合うのが素敵。
実際、天然と見せて、何でもきちんと出来ちゃう人なんですよね。
社員役には、澤田さん。
おばあちゃん役も含めて、さすが堅実にして変幻自在。
野瀬君のうっとーしい感じは、やっぱりうっとーしくて(笑)
いや、褒めてますよ?
お兄ちゃんに「ウランちゃん」と呼ばれてしまう
じもちゃんのお芝居は、とってもキュート。
物語の要所要所で活躍を見せる「お兄ちゃん」役の俊ちゃん。
不条理にして論理的。これもまた、難しい役どころを見事に演じてます。
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「眼力」と「不条理トーク」で物語をかき回す石橋先生の面白さ。
「よし! この会社の社名は、明日から“ぽこにゃん”だ!」と、
社員でないのに決め付け、眼力で縫いぐるみを射おとし、笑わせたい放題。
背も高くて、綺麗で、不条理で、と三拍子揃えて、
そこに合わせていく、礒ちゃん。
個人的に好きなシーンは、冒頭のスクワットシーン。
なんで、ただ運動しながらの会話がこんなに面白いのか。
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性格悪いプロデューサー役に中澤君。
とんでもねーセリフを、ちゃんと吐けるのは、役者魂です。
嘘くさく爽やかなディレクター役に洋平君。
思えばこの頃から、このイメージであったのか…。
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☆うの きっての美男美女、ぺーた氏&岩田ちゃんが、
かっこ良いシーンもないままに、とことん三枚目を演じ切るのも、何と言うか堪らない。
岩田ちゃんの「演出家」役におっきー。
暴走する演出で、単なる別れのシーンが、意味不明に変えられていく面白さ。
(「行かないで」が「タコないで!」って…)
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とがちゃんの、なんとも濃ゆーいキャラ立てに、
それ以上の濃さで、変幻自在の感情表現をみせる大西君。
その娘役で「父ちゃん、私、マライア・キャリーは諦めて、スパイスガールになる」
という素敵宣言をしてしまう堀っちゃん。
是非、合宿でビデオを観て、照れているところが見たかった(悪)
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何より、この芝居ですごかったのは、舞台。
レール式の場転、エレベーターホール、そして舞台上に音響ブース。
この音響ブースで大活躍を見せるのが、央氏。
このやたらテンション高い舞台上で、音響から演技から。すごいことです。
随所というより、全編に仕掛けられた笑いに、
面白いを通り越して、疲れさえ覚えるほど。
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まだ身体が動くうちに、ああいうテンション芝居を演りたいなぁ(笑)
今度、私が加古川で出演させて頂く「ブンナよ木からおりてこい」も、練習は楽しいのですが、
勢いと笑いで芝居をやっていた身には、ちょっと素直で真面目すぎる題材ではあります。
(劇団ここからHPはこちら)
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噛み合わない不条理な会話を延々続けたりとか、
わけのわからんポーズを取って、観客の度肝を抜いたりとか、
うーん、こう並べると、初期の「レッドシアター」」とかが近くなっちゃうんですけど、
パワーマイム(C;惑星ピスタチオ)でミクロの世界に旅立ったりとか、
あるいは「空間を言葉で埋め尽くすような芝居」とか、もう出来ないかなぁ…。