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September 10, 2013
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カテゴリ:読書

もこもこもこ

谷川俊太郎作/元永定正


この作品は、説明も何もなく、全編オノマトペ(音言葉)だけで書かれています。

----------
何もない大地から、「何か」が生まれ成長し、別の「何か」を食べてしまいます。
そして食べたことからさらに別の「何か」が生まれ、成長し、すべてがはじけ飛びます。
元の静かな大地に戻ったところで、再び「何か」が生まれ、物語は永遠のループを暗示して幕を閉じます。
----------

嗚呼。
こうやって「あらすじ」を書いてみれば、「言葉」のなんと不自由なことよ。
この物語を、谷川先生は、「」だけで綴るのです。
改めて、先生は本当に天才なのだな、と思います。

そして、この物語を彩るのは、元永先生の絵。
これがまた、豊かで見事な色彩で、「」を「」に昇華しているのです。

読む度に、年齢に応じて、物語の見え方、楽しみ方が違ってくるのも面白いところ。
本当に奇跡的な作品と言って良いと思います。

==========
ちなみに、母が読み聞かせ教室(講師は永田萌さんと黒井健さん!)で聞いてきたのですが、この題名、「もこっもこもこ」と読む方が良いよ、と。

題名を見ると、確かに、最初の「」の字がはねています。
なるほど、と納得しました。

==========
大人はどうしても「意味」を考えてしまいますが、そうではなく絵を見て「感じる」、という、現代美術の鑑賞にもつながる、何か根源的な楽しみを与えてくれる名作です。





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Last updated  September 11, 2013 01:52:06 AM
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mrtk@jp@ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
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