カテゴリ:読書
先日、雪が降りました。
温暖な瀬戸内に生まれ育った身としては、雪が降るとテンションが上がります。 ご近所の子供たちもそうだったようで、妻が「雪が降った日は、子供のいる家がすぐ分かる。子供のいる家の前には雪だるまが出来ているから。」と言っていました。 さて、雪の日ということで、本棚から引っ張り出してきたのはこの本。 雪わたり [ 宮沢賢治 作 ・いもとようこ 絵 ] 宮沢賢治さんの書く、日本語の美しさももちろんですが、 いもとようこさんの描く、かわいらしいキツネの絵がとても素敵な一冊です。 お話自体、教訓めいたことも、難しい話もなく、子供たちがキツネの幻燈会に誘われて、楽しんで帰るというとても素直なストーリー。 テキストだけなら、もう少し深く読むことも出来るのでしょうが、いもとようこさんの絵が、楽しい物語の世界に、難しいこと抜きで誘ってくれます。 「キックキックトントン キックキックトントン キックキックキックトントントン」 「かた雪かんかん、しみ雪しんしん。」 なんてリズミカルな文章が、音読していて とても気持ち良く響く、「声に出して読みたい日本語」な一冊でもあります。 冬の雪国の大変さに思いを馳せつつ、少し幻想的な物語世界の雪国で楽しんでみるのも良いかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 12, 2014 10:50:27 PM
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