カテゴリ:読書
バングラディシュでイタリア人や日本人が犠牲になるテロが起こり、
フランスのニースで無差別テロが起こるという 現実を目の当たりにして、『文明の衝突』を思い出した。 あの本が出たのは、私が学生だった20世紀の頃なので、20年くらい前になる。 当時から「むしろ、この分析をする、この分析に基づいて政策を立ててることで、対立を煽る」 という批判はあったが、9.11が起こり、作者がブッシュ政権のブレインを務めたことで、 先見の明があった本として扱われた。 文明が衝突するのは歴史の必然なのか、 人類の不断の努力によって避けることが出来るのか。 生まれてしまった憎悪の連鎖は、断ち切ることが出来るのか。 本棚から引っ張り出したのは、加藤陽子先生の『戦争の日本近現代史』と、 『文明の衝突』以前に書かれた中島嶺雄先生の『国際関係論』。 何故、何があれば人は人を殺せるのか。 世界中で奪われている命の重さに、心からの哀悼を捧げつつ、 私はその答えを少しでも知りたいと思う。 題名は本田勝一氏の本のタイトルから。 賛否、言い方はどうあれ、日本も「人を殺せる国へ」向かっている今だからこそ、人を殺す意味を、殺さないための論理を学ぶべき時代だと思う。 『文明の衝突』 『戦争の日本近現代史』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 16, 2016 07:00:12 AM
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