シニアーズとの暮らし

シニアーズ妹のモモは、姉貴分のミスティより一足早く、２００７年９月２３日、秋分の日の夜中に旅立ちました。見送ってはあげられなかったけれど、ミスティ同様、週末をいっしょに過ごした後の日曜日のことでした。

１９９２年２月２３日生まれだったので、ちょうど１５歳と７か月でした。

縁あってミスティを引き取り、最初は寝床とご飯があるだけでも幸せでしょ、と割り切ろうとしたものの、やはり昼間ずっとひとりではかわいそう、と思っていたところへ何ともタイミングよく、「子犬もらってください」の張り紙が・・・

引き取った当時のモモは２ヶ月くらい。お母さんは、とてもおだやかな柴犬で、父親は不明ですが、子犬にはみんな縞（トラ）柄があり、おそらく甲斐犬だろうということでしたが、ブリブリ、コロコロで、とてもかわいらしい子犬でした。

引き取って最初の頃は、一応、夜中に一度起きて離乳食をあげていた記憶がありますが、昼間はどうしていたのか・・・きっと、我慢させていたんですね。今ならシッターさんにお願いするとかできたのに、かわいそうなことをしてしまいました。

でも、もともとは胃腸が丈夫だったのか、ミスティ用のフードも横入りしてバクバクと奪い、消化の悪いものを食べるとすぐにもどしていたミスティと違い、一度も戻さず、スクスクと育っていきました（あとで、どこかで読みましたが、離乳期に与える食事で、のちのちの消化能力に悪影響を与えることもあるとか・・・モモは小さいときに丈夫な胃腸だったために、無知な飼い主がいいわ、いいわでいろいろ与えてしまったせいで、あとでつけが回ったのかもしれません。ごめんね、モモ）

まだほんの子犬の頃にうちにもらわれて来たので、いっしょに暮らし始めたミスティをお姉さん（お母さん？）と思っていたのか、散歩のときもあとをくっついて歩き、モモがちょっとよそ見をしているすきにミスティが植え込みか何かの影に隠れて姿が見えなくなると必死で探すのが、とても微笑ましかったです。

病院（ペットホテルも兼ねていたので）のケージに入れるときも、車に乗るときも、お姉ちゃんといっしょならどこでもOK、という感じで、ミスティを入れると、自分から進んでミスティのいるところへ移るので、ある意味、とても楽でしたが、これは順番通りにミスティが先に逝くと、そのあとモモは大丈夫だろうかと心配でした。でも、いざ、その時が来てみれば、ミスティより先に旅立ってしまったモモは、最後の数ヶ月は認知も進み、ミスティや私のこともどこまで分かっているのか、という状態なのでした。

ミスティは、他の犬が撫でてもらっているところへ、横入りしてでも人にかまってもらおうとするようなところもありましたが（ある意味、わがままですね）、モモは正反対で、自分から人に寄っていくことも滅多になく、声をかけられてもお尻を向けている、見事なほど愛想のない犬でした。

私が一度だけ入院したときも、留守番に来てくれた弟いわく、夜になると、ミスティは私が帰ってこないかと玄関で「地蔵」になり、かたやモモはいつもと変わりなく、自分のおザブで寝ていたそうで、見事に対照的な２匹だね、と言われました。

でも、友人の家などに連れていき、私がトイレに入ったり、違う部屋に行ったりすると、ドアの前でキューキュー鳴いて失笑を買ったり、たった一泊動物病院へ預けて迎えに行くと、ピーピー大騒ぎして飛び出してくるところもあり（ずっと預けっぱなしだったのか、とまわりの人に誤解されているかも、と、わざと、「たった一晩だけじゃない。大げさね～」と言ってみたりすると、みんなが、え～っ、と驚いていたので、あれはやっぱり誤解される騒ぎ方だったのですね）ただクールなだけでもなかったようです。

なんだか長くなりそうなので続きは別の日に･･･