シニアーズとの暮らし

今日はモモの一周忌です。

いなくなってから、改めて思い出してみると、ほんとうに性格のいい犬でした。

甲斐の入っている犬は気性の激しい子が多いといわれるのに、
誰に（動物病院でもトリマーさんでも）どんなことをされても絶対に
口が出たり、うなり声を出したりするようなことはありませんでした
（まあ、あたり前のことでしょうが）。

見た目は凛々しく、赤いハーネスに赤いリードを付けていても、
女の子ですか？と聞かれたことは一度もありませんでした（苦笑）。

外見はそんなでしたが、実はちょっとシャイというか臆病なところもあったので、
モモちゃんの縞柄は甲斐犬の柄じゃなくて、落書きされたんだもんね、
と冗談を言われてました（柄がシュールというか不規則だったので、子供に
いたずら書きされたんですか？とか、床下とかに入り込んで汚れてるんですか？
とか、よく聞かれました。で、ついたアダ名が「落書き犬」）

それでも、甲斐犬の縞柄はダテではないのか、運動神経がとても良く、
助走なしでフェンスに飛び乗ったり、（いつの間にか）カウチの背に
寝そべっているところは猫のようでした。ハロウィンの仮装で黒ネコやって、
と頼まれたことも（笑）

性格もネコ的（？）で、日常生活で、まわりに人や動物がたくさん（？）
いるのは好きでなかったようで、アニマルコミュニケーションをされる方が
うちにいらしてくださったとき、その方のご主人と息子さんもごいっしょ
だったのですが、その方が、
「モモちゃん、人がたくさんいて嫌、って言ってます」
とおっしゃったので、たくさんって４人だけなのに、と、みんなで笑って
しまいました（ちなみにミスティは人が多ければ多いほど、かまって
もらっえてうれしいタイプ）。

加齢と共に、イヤなものはイヤ！という意思表示（？）をするようになり、
動物病院でお願いしていた爪きりは、ガッツリ押さえ込んでいないと、
スルリと抜け出て、部屋中をピョンピョンと走り回って逃げるので、
まるでワラビーだね、と言われたことも。

ミスティ共々、手がかからないのをいいことに、まだ幼犬だった時期にも、
忙しくていっしょに遊ぶ時間があんまりなくてごめんね～、という一言で
ごまかしていたことが多く、今になって悔やんだりします。

でも、最後はあっという間に駆け足で逝ってしまったので、もう少しいっしょに
いてくれると思っていたのに、と文句を言いたい気持ちもあります。

たまたま、モモが旅立つ１週間ほど前にめぐろのいぬやしきさん
がうちにいらしたときに写真を撮ってくださったので、それをちょっとお借りして・・・


　　　　


認知が出ていたので、昼間は爆睡し、起きているとき（たいてい夜）は休みなく
サークルの中をぐるぐると歩き続け、疲れ果てると、行き倒れるように眠ってしまう、
という毎日でした。

自分では歩き続けるのを止められない様子で、ときどき見ているのが
つらくなることがありました。

目を覚まして起き上がるときに、へたに敷物が柔らかいものだと、足を取られて
転倒したりするので、厚手のカーペットを敷き、サークルの真ん中にベッドを
置いていました（ときどき、つまづいていましたが）

もう少し、足が弱くなったら、また違う工夫をしなくては、と考えていた
ところでしたが、それも間に合わなかったです。


　　　　


こんな風に眠っているときはゆすっても起きません。
認知症になると眠りが異常に深くなるそうです。
このときにも、まさか１週間後にはいなくなるとは思ってもいませんでした。


めぐろのいぬやしきさんの「ノアと海」にミスティ（と私）もいるので、よかったらご覧下さい。　　　
もっと時間ができたら、高齢犬を迎えて、最後を看取ってあげたいと思っていますが、
モモにできなかったことを、その子にしてあげようと思います。