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2022年03月09日
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カテゴリ:病院
おはようございます

今日はモチベーション、やる気の正体とは何なのかについて考えていきます


モチベーションについて 
0.根性論ではありません
​1.やる気は「気分」ではない​
2.​​​​​​​気分の正体
3.進化の歴史
4.集中力とやる気
5.モチベーションを意識的に操る方法​



0.モチベーションとは何か

まず大前提として、今回のシリーズの最大のテーマである「モチベーション」とは何かについて最初に触れます


モチベーションとは行動する時の動機や意欲になるもののことを言います



「刺激をもらう」 「熱意を感じる」 「悔しい」 「憧れ」 等



様々な要因で、人をやる気にさせるもの全般を指します





1.やる気とは何か



「やる気がでない」とか「やる気出た」とか言う言葉は誰もが使うものですし



おじいちゃんでも小学生までどの世代であっても「やる気」と言う言葉は使うと思います




そして「やる気」と言えば伝えたいことの意図は誰にでも伝わるくらい周知された言葉です




ですがその正体をしっかりと認識している人はかなり少ないのではないでしょうか




辞書的には「物事を行おうとする気持ち、欲求」等とあります



やるきがあれば行動が出来るし、やる気がない時は行動できないことになります




宿題をやろうと思って机に向かったものはいいものの、どうにもやる気が出なくて近くにあったマンガを読みだしたり、なぜだか突然机周りの大掃除を始めてみたり  



そうかと思ったら、ゲームを取り上げられて仕方なく宿題をやり始めたら、意外とのめり込んで30分、1時間と集中して出来たり … そんな経験誰もにあるのではないでしょうか



一見、自分の意図しない所で勝手に作用しているように感じるので何とも「気分屋」な「やる気」



つまり、やる気とはその時々の気分だと考える人も多いのではないかと思います




しかし、実際にはこのやる気の正体ははっきりとしていて




やるきの正体とは「脳から発せられる報酬系」のことです




ドーパミンとかセロトニン等の脳内で作られる「神経伝達物質」というものがやる気の正体です



​ドーパミンは意欲や学習​に関する物質で、セロトニンは幸福や快楽を感じる物質です



人間の脳は絶えず働き私たちの思考や行動を司っています



脳が「これはやった方が良い事だ」と判断したら、脳内でこの神経伝達物質を出して意欲を掻き立てたり、快楽や幸福を感じさせます



その結果やる気が出て実際に行動に移せたり、行動したことで快楽を感じると脳はまたやりたいと思って、何度もその行動を起こすように働きかけてきます



例えばとても甘くておいしいケーキを食べたことがあるあなたは、ケーキ屋さんの前を通るたびに、その美味しかった記憶が蘇ってきてケーキ屋を通る前に「また食べたい」と感じるようになります



理性が働いて「ダイエット中だし今日はやめておこう」という人もいるかもしれませんが、理性を働かせて「いかない理由」を見つけられないと、きっとあなたの脳はそっと店内にあなたの足を運んでいくでしょう



人間の動物的な欲求として生存と子孫を残すことがあります




そのため


・食べること ・眠ること ・安全であること ・仲間を作ること(集団の方が生きる確率を上げる) ・新しいことを学ぶこと(無知よりも知ることが生存確率をあげる) ・集団の中で地位を高める(集団の中で地位が高いほど食べるものが当たったり良いところで生活できる)

・異性と仲良くすること(モテること) ・子作り ・赤ちゃんを見て可愛いと感じること など



に対しては脳は積極的にドーパミンやセロトニンを分泌して、私たちを行動に駆り立てます



これらの神経伝達物質が私たちのやる気を決めており、何にやる気を出すかと言うと生きて子孫を残すために必要だと感じることに対して優先的にやる気を起こさせるように働いています




2.​人の気持ち、ハートとはどこか?



よくスポーツや勝負事の場面で「最後は気持ちが大事だ」とか「ハートを強くもて」だとか言われる場面があると思います



そして気持ちやハートと言いながら心臓を叩くと思いますが、ここで指す気持ちやハートとはメンタルのことです



打たれ強かったり、何度失敗しても立ち上がって挑んでいったり、何事にも物怖じしない人のことを見るとこの人ハートが強いなとか思ったりします



この気持ちやハートとは文字だけ見たら心臓のことですが、実際に気持ちやハートなどのメンタルを司だっているのは「脳」です



心臓も脳も人間が生きていくためには重要な器官であることは疑いの余地がありません



心臓が止まれば人は死ぬので、そこが一番重要な器官であるという認識はあって当然かなかと思います



しかし、人間が人間らしくあること最も重要な器官は心臓よりもむしろです



人類の長い歴史の中で研究が進み、ようやく少しずつ脳の機能に関してわかっていることも増えてきましたが、まだ完全に解明できておらずわからないことも多い未知の部位




先程話した人間を行動に駆り立てたり、理性を働かせて色々と物事を考えたり、「あれをしたい、これが欲しい」等 あらゆる人間らしい行動は全て脳が発達しているからこそ起こる行動です




私たちは脳について知ることで自分自身のことも相手のことももっと知って、行動に移せるようになります



どこの部位がどんな役割か(例えば側坐核が報酬に関わるとか、情報の取捨選択には視床が関係しているとか)等の専門的な事は置いておいて、人間が本能的にどんな行動に報酬を出すのかという重要な事だけでも知っておけば、モチベーションについての考え方が大きく変わってきます



3.やるもやらぬも脳次第



結局のところ私たちの行動やそれを引き起こす気分を決めているのは私たちの脳です



脳が人間に何をさせたがっているかを理解していないと脳に操られるがまま、気分のままに行動をコントロールされてしまいます



しかし、逆に脳が求めていることを理解して脳が報酬を出しやすいような仕組みを作ることで、自分のやりたいことに脳も報酬を出して後押ししてくれる



脳を意図的にコントロールしてやる気を出させることだって可能です



この人間の欲求をお金持ちや世界を変えるような商品、サービスを生み出す人たちは良くわかっています



スマホのアプリにしてもSNSにしても、この脳が報酬を出しやすい仕組みを使って、何も考えずに脳の指令通りに行動している我々消費者たちを依存状態にして物を売りやすくするような商売の仕方を行っています



アプリのガチャにはまってしまうのは良い物が当たるかもしれないと言うギャンブル的な要素を与えることで、人間の脳は「当たるかもしれない」という期待値に対して報酬をたくさん出すので(たとえまだ当たりが出ていなかったとしても)、依存的になりますし



SNSのいいねやアクセス数を確認できる機能も同様に、いいねがついたりバズるかもしれないという期待値に対して脳は報酬を出して、定期的に投稿させたり、こまめにスマホ画面をチェックするように行動を駆り立てます



当然これらの仕組みを作る側(売る側)は脳が刺激されることも、脳が報酬をたくさん出して勝手に消費者(買う)が依存的になることも分かってやっていますし



依存的になってくれた方が売り手は利益があがるので、その人がその後どのような末路をたどるか(スマホ依存等)までは考えませんし、責任も取りません



「最終的には消費者が自分の脳の指令に従って、勝手に依存的になるまで行動し続けた。自分たちの商品だけが原因かなんて根拠はない」と言い逃れることも出きますし



スマホやSNS以外の趣味があって他のことでも楽しめたり脳が報酬を与えてくれてある仕組みを持っていてある程度自制が効く人なら良いですが



まだよくわからない子供や他に特に趣味もない人からしたらこれほど頻回に脳が報酬を与えてくれる物もないので、どっぷりスマホにはまってしまって「1日中肌身離さず持っていないと不安」と言う状態にされてしまいます


モチベーションについて考えることで、やる気を意のままに操れることと同時に



気付かぬうちに迫りくる脳の報酬を利用した商品に依存状態にされないように対策を取ることも可能です



あのアップルを作ったスティーブジョブズは自分の子供には小さいうちはスマホやタブレットを持たせなかったり、使う時間を厳密に親が管理したなんていう話もあります



これからもモチベーションについて正しく学んで、自分自身をコントロールしていけるように一緒に考え、行動していきましょう


*まとめ*

モチベーションとは行動する際の動機となること全般を指す


やる気とは人間を行動に駆り立てる重要な思考


やる気の正体は気持ちの問題ではなく、脳から出される報酬系の問題


「これはやった方が良い事だ」と脳に判断されると、脳は幸福や快楽を感じる報酬を出して行動を促す


この「報酬」こそやる気の正体


人間の気持ちやハートが大事と言われるが、良く使われるハートとは心臓ではなく脳のことを指すことが多い


ハート=思考やメンタルと言う意味でつかわれることが多いが、全ての思考を司っているのは基本的には脳


脳(前頭葉)がダメージを受けても親しい人の声掛けや刺激で反応を示すことも0ではないが、基本的には人間は頭で考え、すべての行動を促す


そのためいくら「よし、やろう」と決意したとしても、脳がその行動を後押し(報酬の発生)しないことにはなかなか行動には移せない



そのため行動力があったり、世界的に流行するような大ヒット商品を生み出す人たちはどのような事に対して報酬が発生するのかを、ちゃんと理解しています



「気分が乗ったらやろう」と考えていてはたまたま脳が報酬を発することと紐づいた時にしか行動を起こせません



脳が何に対して報酬を発生するのかを理解していれば、自分がやりたいことにこちらから意図的に報酬を出しやすい環境を作ってやれば、気分に任せることなく意図的にやる気をコントロールすることが出来るようになります​​​​​​​​


​今回のモチベーションシリーズの参考図書です​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​↓↓
気になる方はリンク先からチェックしてみてください。

一流の頭脳 [ アンデシュ・ハンセン ]


スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]





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最終更新日  2023年06月30日 06時46分55秒
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