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テーマ:人材育成について(796)
カテゴリ:病院
おはようございます 今年から係長に昇進して本格的に新人教育にも関われるようになりましたが、係長になったことで新人教育の方法や今年度の教育目標みたいなものも立てていく必要が出てきました これまでも後輩のSVや教育的な側面は意識をしてはいたのですが、単純に私の経験やアセスメントと照らし合わせて「ケースや仕事、プライベートでの困りごとを聞いて、解決策を模索する」くらいの物でした 私の経験だけでは視野が狭くなるのと大した深みの無い話になってしまうので、「後輩に誇れるカッコいい先輩でいたい」という私の見栄から ビジネス書や自己啓発、経済の本など幅広く読書を重ねてその知識や実際に自分で試してうまくいったもの行かなかったものなども一緒に伝えられるような努力はしていました その結果後輩からはとても信頼してもらえて、仕事に対する向き合い方や専門職(プロ)としての心構えの醸成、自身の能力向上のための研修会等への積極的な姿勢等は教えた私をはるかに上回って本当に優秀な人材に育ってくれたと思っています 結果的に仕事に対する考え方や困難な場面も困難と感じないくらいのタフなメンタルの持って行き方や、仕事の楽しみ方は身に付けてくれてそれはそれで成功だったとは思うのですが しかし今回はMSWとしての専門職をいかにして育てるかという目標を病院から求めらているので、私自身もこれまでのやり方では通用しないことを痛感して 今回MSWの専門職をいかに育てるかと言う事も意識して色々と考えました そこで参考にしたのが北海道医療ソーシャルワーカーで作製しているMSWキャリアラダーの活用です ![]() (北海道医療ソーシャルワーカー協会ホームページより) ラダーとは看護師さん等が新人教育の際に利用しているツールで、共通の評価軸を持って専門職として一定の質を担保するための取り組みです ラダー(はしご)の意味の通り、専門職として一つずつはしごを登って行くように能力向上を目指していくのに最適なツールです このラダーにはソーシャルワーク実践や理論、教育、研究など複数の分野ごとにそれぞれの時期での達成目標が書かれています 新人期の1では助言を受けながら実行が出来るレベル、2では一人で実行できる、3では部署内でのリーダーシップを発揮できるレベル、4ではロールモデルとなり後輩を育成できるレベル、5では部署統括と適切なソーシャルワーク実践のための管理が出来るレベルと それぞれの経験年数や役職などの立場によっても目指すべき段階が変わっていくように出来ています 今回新人と一緒にこのラダーの目標に照らして、実践や理論、研究面での目標を立てていきました 私自身これまでラダーを意識する場面はほぼなかったので、現状がどこに当てはまるかの確認を何月までに行い、課題と目標の差を埋めるための指導方法をいつまでに行い、3月にはこの目標まで到達すると言う行動計画を立てて 現在は現状レベルの確認と課題の抽出までを実行しています ラダーでの評価をすることで新人の業務同行を行ったり、ソーシャルワーク実践やアセスメントについて言語化して私に伝えてもらったりもしているので、新人としても自分自身の実践を振り返ったりソーシャルワークに対してアドバイスをもらえるので手ごたえを感じてくれているようです 最初は勤務評定のための始めたラダーでしたが、日頃の業務から意識できるとはっきりとした目標を持って成長が出来たり、お互いに目標のために何が出来ていて足りていないかを共通の認識として持つことが出来るようになるので、やってみるととても良いツールだなと実感しています 私自身もラダーの内容をまだ十分に読み込めていなかったり、理解できていない部分も多いので来年以降もラダーを活用しながら日頃の実践と絡めて指導に使用できるくらいまで意識できるようになれればと思っています 新人教育や後輩・部下の育成を行う立場にある方は是非一度このラダーの中身をみて、教育に活かしてみてはいかがでしょうか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年11月13日 06時25分53秒
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