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カテゴリ:病院
おはようございます 先週は医師会看護専門学校の2年生を対象にした講義で社会保障と社会福祉の分野の講義をしてきました 私が担当するのは7章から9章で社会福祉の分野(高齢・障害・児童・家庭福祉)と社会福祉実践と医療・看護との連携、社会福祉の歴史についてです 1~6章までは地域の老健施設の社会福祉士の方々で分けて担当してくれているようで、7章以降を私が担当します 今年から講師を担当することになり、前任者からは「学生は寝ている学生も多く、社会人の人など数名はしっかり聞いてくれることが多いよ」と情報をもらっていました 何せ社会福祉をメインで学ぶ学生とは違い、看護師を目指す学生に社会保障や社会福祉を教えるとなると、普段の実習指導ともまた違った難しさがあるとな感じていました まして相手は二年生で高卒から入学した子にとっては、20歳そこそこで社会保障に興味があると言う子がどれほどいるのかと言う話にもなりました 実際に仕事をし始めて税金を納めていたり、結婚したり子供がいて何かしらの手当てをもらっていればまだ少しは社会保障の実感も沸きますが ほとんどがまだ親に扶養されている状況ではその恩恵を感じることもありませんし、何よりも自分事としてイメージしづらいことが学生にとっても興味がわきづらいポイントだろうなと自分なりに分析をしてみました そのため初回の講義では社会保障と社会保険を学ぶ意義についての概要と看護を目指す学生が学ぶ利点について30分をかけてじっくりと説明し、その後の60分でメインの高齢者の分野について説明をしました あとは講義のスライドの合間で質問をたくさん盛り込んで、考えて手を上げる場面をたくさん用意したのと、寝そうになっていたら口頭で質問を出したり、 最終手段としては「ここは国試で出るので絶対覚えてください」という魔法のワードで気を引いたりと講師側の様々な工夫をすることで最後まで居眠りをさせることなく講義を終えることは出来ました 後は看護師の国試も事前に確認して高齢の分野は虐待問題(最近の国試の問題を見ると11問中7問が虐待関連)が取りあげられることが多かったので、虐待部分は特に力を入れて時間をかけて説明を行いました 特に虐待に関しての加害者側の立場のむずかしさ(認知症高齢者に対しての虐待や加害者側の介護疲れの問題等)や核家族化が進む超高齢化社会の日本で社会として介護者を支える必要性について理解してもらうのに一本の動画を見てもらいました (新版)温情判決≪介護のはなし≫(認知症の母親殺害事件) 京都伏見介護殺人事件と言う母を介護していた息子が経済的な生活苦と介護疲れのために、母を殺害して自分も自害しようとした事件(2006年) 子の動画を見てもらった後には皆真剣に講義も受けてくれました やはり知識をただ詰め込むだけではなく、その前にいかに学生さんたちの感情に働きかけることが出来るかが講師としての腕の見せ所だと思うので、来週にもまた講義(障害者の分野とサービス)が続くので、また試料作りからいかに興味を引けるかの工夫をしていこうと思います お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年12月01日 06時32分46秒
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