高騰する金相場の買い手は?
各国中央銀行はゴールド(金)購入はいつまで続くのか…2024年は例年の2倍の購入量だったからです。世界の中央銀行はゴールド(金)を買い込んでいる。欧州中央銀行(ECB)の報告書によると、2024年に各国の中央銀行が購入したゴールドは1000トンを超え、過去10年間の平均購入量の2倍だった。世界の中央銀行によるゴールドの総保有量は2024年、3万6000トンに増加し、60年近く前の3万8000トンの記録に近づいた。調査によると、中央銀行の3分の2は、ポートフォリオの分散のためにゴールドに投資しており、約20%はロシアのウクライナ侵攻のような経済的、地政学的なリスクの防御としてゴールドへの投資を行っている。「2024年におけるゴールドのインフレ調整後の価格は、1979年のオイル危機の際のピークを超えた」と報告書は述べている。ゴールドの保有量の増加と価格上昇が重なり、2024年にはゴールドは米ドルに次いで、世界で2番目に大きな準備資産となった。6月中旬、ゴールドの価格は1トロイオンスあたり3340ドル付近だった。これは、前年比で25%近くの上昇で、過去5年間では90%以上の上昇だ。需要増加の原因は、中央銀行の購入活動の増加や、経済減速や関税への不確実性への懸念だ。一方、米ドル指数は2025年の年初から8%以上の下落をみせている。現在、中央銀行の保有は平均すると米ドルが46%、ゴールドが20%、その他の通貨が18%、ユーロが16%だ。要約:欧州中央銀行によると、各国の中央銀行は2024年、ゴールド(金)の保有を増やし、その保有量は3万6000トンになった。2024年の購入量は、それまでの過去10年間に比べて約2倍になった。ゴールドはいまや世界の中央銀行が保有する2番目に多い資産で、ここ数カ月間で価格が急騰している。各国中央銀行の買いが、金相場上昇の一因のようですね。気になる日銀は、4,412億円で変わらず、総資産に占める割合もたったの0.06%です。なんといっても多いのは、78.92% 5,759,308億円の国債です。ETFも371,861億円と多いです。上記の各国中央銀行の平均構成に比較するとずいぶんいびつです。国債や株式市場をゆがめているとの批判もありますが、大丈夫なのでしょうか。日本国債が暴落しても耐えられる?朝鮮半島有事、台湾有事と騒がれている割には、金の保有量が少ないと思います。第140回事業年度(令和6年度)決算等について : 日本銀行 Bank of Japan 日銀のバランスシート(総資産)と保有残高の推移とチャート