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三鷹、聞いたか、吉祥寺、二子玉川 and Shibata

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2018.04.12
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テーマ:ニュース(99404)
カテゴリ:マテリアル

昨年秋に表面化した大手製造業の相次ぐ不正問題ですが、
3月までに第3者の報告書が提出されて一件落着です。

原因の根は深く、人手不足で改善は難しいようです。


(波聞風問)製造業の不正 現場のムリ、なくすことから 堀篭俊材

2018410日 朝日新聞

現場がムリにムリを重ねた結果、起こるべくして起きたといえる。
顧客を欺き、品質データを改ざんしていた大手メーカーの調査報告書からは、
世界を席巻した「メイド・イン・ジャパン」の厳しい現実の一端が浮かびあがる。

グローバル化が進んだ平成の時代、取り残された国内の製造現場の実態について、
自動車部品をつくる
三菱マテリアルの子会社ダイヤメットの報告書はこう記している。

新潟市の本社工場は、8割以上のプレス機を30年以上も交換せずに使っていた。
設備が古いままで放置されたのは、人材や設備に対する投資は
中国や
インドネシアの製造拠点にあてられ、本社工場では抑えられていたからだ。

納期を守るには、出荷前に最終検査をすることはほぼ不可能だった。
利益を出そうと、老朽化した設備の能力を上回る受注に走り、人員にも余裕はない。
工程の設計段階から最終検査の時間は考慮されていなかった、という。

生産能力の実力を超えた受注を繰り返し、目標の生産量を維持できないジレンマに
陥ったのは、計23工場で不正が確認された
神戸製鋼所も同じだ。
報告書では、できるだけつくって利益を求める「生産至上主義」が背景にある、
と指摘されている。

この両社には、もうひとつの共通点がある。
今回明らかになった不正行為が、古くは1970年代から始まっていたことだ。
日本経済の高成長を製造業が引っ張り、日本型経営が海外からもてはやされた時代から、
不正の芽はすでにあったことになる。

半世紀近く前の話で、報告書は理由についてふれていない。
「製品の安全性に問題がなければ許されるという
品質管理への慢心があった」
とニッセイ基礎研究所の百嶋徹・上席研究員はみる。
「アジア勢の追い上げが激しくなると、それが焦りに変わった」

百嶋氏によると、2000年代に入り、株主配当を重視し、
人や設備に対する分配を抑える大企業が目立つようになった。
海外投資家の存在感が増し、経営者は目先の利益を重視するようになった。
「短期志向からは、やる気や創造性は生まれない。
人や設備への投資を怠ると、将来の成長を犠牲にしてしまう」

愛知県にある東レの子会社は、品質保証の部署の人員が足りなかった。
そのため室長自身が検査を担当し、部下がほぼ定時に帰宅しても、
ひとり夜が明けるまで残業していたという。
それでも納期を守るためには、データを改ざんするしかなかった。

12年後から全都道府県で人口が減り、日本中で超高齢化が進んでいくといわれる。
一部の人間のムリで支える仕組みを続けることは、ますます難しくなる。

人工知能やロボットに頼る前に、やるべきことはあるはずだ。
まずは、身の回りにあるムリをなくすことから始めたらどうか。
一連の不正の教訓は告げている。

(ほりごめとしき 編集委員)






古い設備で生産能力がないのに、実力以上の注文を受けて不正に走った
ということのようです。
一時的にはそうかもしれませんが、それが長期間に渡ったとは信じがたいです。

海外の設備投資に追われ国内に手が回らなかったとのことですが、
これもどうかと思います。
神戸製鋼では海外の工場でも不正が行われています。

採算が取れれば、企業は投資効果を評価して、投資に踏み切るでしょう。
金利が低く、資金調達も容易でした。
内部留保も積み上がっていたのに疑問です。

ポイントは、
「不正行為が、古くは1970年代から始まっていたこと」にあるように思います。
私が勤務していた工場はJISを取っていませんでした。
不思議に思って尋ねると、あんなものはレベルが低くて役に立たない、
管理する手間がムダというものでした。

事実何度もお客様と仕様書の交渉をしましたが、
工場の実力と取り交わした仕様書のレベルは格段の差でした。

品質NO1がおごりになり、バブルを経験する過程で人材が劣化してきたのでしょう。
モノづくりよりも、土地や株、そして為替変動です。
輸入品の為替予約を行っていましたが、円高過程でずいぶん利益が出ました。
コストダウンの現場の細かい努力が、馬鹿らしくなるくらいです。


ものごとは易き方に流れがちです。
バブル崩壊後の経営環境の厳しさが重なって、益々劣化していったのでしょう。

近年はコンプライアンス=法令順守が厳しく言われ、
内部告発も少しやりやすくなっているようです。

私には、そんな風潮が相次ぐ不正の発覚の原因に思えます。
人が減って忙しいのに、おかしなことをさせられている。
しかも、会社は史上空前の利益を上げているのに、給料やボーナスはそれほど増えない。
そんな不満が背景にあるのでしょう。


記事は、
「人工知能やロボットに頼る前に、やるべきことはあるはずだ。
まずは、身の回りにあるムリをなくすことから始めたらどうか。」
と結んでいますが、よくわからない結論です。

無理な受注をやめろと言いたいのでしょうが
、現実には競争が激しいので無理です。
人手不足も深刻です。
増員は無理でしょう。
乾いたぞうきんを絞っても駄目なら、ぞうきんを使うのをやめて、
お掃除ロボットを使うべきでしょう。

人工知能やロボットなどの最新の設備を導入して、
余裕を持った仕事ができる環境を整備すべきではかと思います。






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Last updated  2018.04.12 11:00:04
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