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テーマ:ネット右翼の正体(0)
カテゴリ:ネット右翼
ネット右派の歴史社会学 の目次です。
はじめに 第1章 新保守論壇と嫌韓アジェンダ――一九九〇年代前半まで 1 既成保守論壇から新保守論壇へ 2 『SAPIO』の登場とその後の右傾化 3 嫌韓アジェンダと反日アジェンダ 4 『SAPIO』の反日国家スキームの変遷 5 ジャパンバッシングの嵐のなかから 6 日本版反ユダヤ主義と陰謀論 7 「日韓論争」の展開 8 反日嫌韓スキームの成立 9 『醜い韓国人』をめぐる動き 10 歴史認識をめぐる神学論争 11 リベラル派対保守派の代理戦争 12 嫌韓アジェンダをめぐるいくつかの通説 第2章 サブカル保守クラスタと反リベラル市民アジェンダ――一九九〇年代半ばまで 1 リベラル市民主義の盛り上がり 2 日本型市民社会論と戦後民主主義 3 市民主義への自己批判という問題意識 4 ユーフォリアのなかのリベラル市民主義ブーム 5 小林よしのりによる市民運動批判 6 市民主義批判から戦後民主主義批判へ 7 リベラル市民主義の擁護者としての『朝日新聞』 8 大月隆寛による市民主義批判 9 サブカル保守クラスタの形成 10 「市民」対「庶民」の階級対立 11 サブカル保守クラスタとオタク文化との親和性 12 戦後民主主義と戦闘サブカルチャー 13 「上から目線」へのアンチテーゼとして 第3章 バックラッシュ保守クラスタと歴史修正主義アジェンダ――一九九〇年代後半まで 1 東京裁判史観と歴史教科書問題 2 バックラッシュ保守クラスタの台頭 3 自由主義史観研究会から「つくる会」へ 4 サブカル保守クラスタからの流れ 5 権威主義と反権威主義との野合 6 戦前エスタブリッシュメントと戦後エスタブリッシュメント 7 右からの引力と左からの斥力 8 ホロコースト否定論と日本型歴史修正主義 9 サブカル保守クラスタと歴史修正主義アジェンダとの親和性 10 善悪二元論批判と歴史的物語観 11 三つのアジェンダの統合と新保守論壇の完成 第4章 ネット右派論壇と保守系・右翼系の二つのセクター――一九九〇年代後半まで 1 ネット右派論壇の形成 2 密教を真に受けた人々 3 掲示板文化とメーリングリスト文化 4 ネット右派論壇を構成するサイト 5 新保守論壇の流れを汲む保守系セクター 6 右翼・民族派の流れを汲む右翼系セクター 7 保守と右翼との位置付けをめぐって 8 右翼・民族派をめぐる当時の状況 9 日本ちゃちゃちゃ倶楽部(日本茶掲示板)――保守系セクターを代表する存在 10 鐵扇會――既成右翼系クラスタを代表する存在 11 右翼共和派――新右翼系クラスタを代表する存在 第5章 ネオナチ極右クラスタと排外主義アジェンダ――二〇〇〇年前後まで 1 ヨーロッパ極右の流れを汲むネオナチ極右クラスタ 2 外国人労働者問題と外国人犯罪問題 3 ヨーロッパ極右をめぐる当時の状況 4 瀬戸弘幸と世界戦略研究所 5 篠原節と民族思想研究会 6 農本主義とエコロジー 7 「血と土」のイデオロギー 8 民族主義とディープエコロジー 9 反ユダヤ主義から外国人労働者排斥へ 10 山田一成と国家社会主義日本労働者党 11 ネオナチ極右クラスタの形成 12 ナチサブカルチャーへの強い志向 13 「三国人発言」と外国人参政権問題 14 日本茶掲示板と民団掲示板との論戦 15 嫌韓アジェンダと排外主義アジェンダとの結合 16 ネット右派論壇内部のカルチュラルポリティクス 17 サブカル保守クラスタとナチサブカルチャーとの親和性 18 民族主義の構造転換 19 差別主義への志向とカルト宗教 20 ナショナリズム・ナチュラリズム・スピリチュアリズム 第6章 2ちゃんねる文化と反マスメディアアジェンダ――二〇〇〇年代前半まで 1 ネット常民としての2ちゃんねらー 2 「ニホンちゃん」と観客民主主義 3 2ちゃんねる初の大規模な炎上騒ぎ 4 屈折した反権威主義の精神 5 プロ市民概念の発明 6 「悪い子」的キャラクターと「ダメな子」的キャラクター 7 ネトウヨ底辺説をめぐる誤解 8 反リベラル市民から反マスメディアへ 9 マスメディアのインチキを暴く 10 女性国際戦犯法廷とNHKの番組改変 11 朝日新聞叩きの系譜 12 明示的な偏向批判と暗黙的な特権批判 13 アングラネット論壇での朝日新聞不買運動 14 フジテレビ叩きに至る経緯 15 日韓共催ワールドカップサッカーをめぐって 16 韓流ゴリ押し姿勢をめぐる誤解 17 親殺しとしてのフジテレビ叩き 18 新旧メディアの階級対立 19 反日マスコミ批判の動き 第7章 ネット右派の顕在化――二〇〇〇年代後半まで 1 反知性主義の構造転換 2 エンジョイコリアでの日韓論争 3 ネイバー総督府とバファリン作戦 4 反知性主義対主知主義という構図 5 専門知対集合知という構図 6 集団思考と決断主義 7 嫌韓厨から嫌韓流へ 8 桜井誠と嫌韓コミュニティ 9 『マンガ嫌韓流』以降の嫌韓本ブーム 10 『WiLL』の創刊と「大人目線」の右傾化路線 11 チャンネル桜の開局と右翼・民族派への眼差し 12 動画共有サイトの普及とチャンネル桜による啓蒙 13 バックラッシュ保守クラスタの再興とその背景 14 権威主義と反権威主義との結び付き 15 決断主義とポピュリズム 16 シンボルとしての田母神俊雄 17 在日特権という発想 18 瀬戸弘幸のその後と西村修平 19 「行動する保守」の成立 第8章 ネット右派の広がりとビジネス保守クラスタ――二〇一〇年前後まで 1 ビジネス保守クラスタの形成 2 三橋貴明とビジネス保守クラスタの思想 3 日本青年会議所(JC)の右傾化 4 ビジネス保守クラスタのリアルな支え手 5 リベラル市民主義への復讐 6 ネット右派論壇のバージョンアップ 7 その後のネット右派の成熟と停滞 8 響きと怒り、そして語り 9 大衆の原像と幻像 あとがき 知ってる名前がちらほら出てきますね。 514ページですから、4.5ページ/項目 百科全書ですね。 それにしてもネット右派には、いろいろな流派?があるものですね。 取り上げられていないのはもぐり? 5つのアジェンダ(論題) 嫌韓・反リベラル市民・歴史修正主義・排外主義・反マスメディア 4つのクラスタ(担い手) サブカル保守・バックラッシュ保守・ネオナチ極右・ビジネス保守 と整理して分析しているそうです。 学術書ですね。 当のネット右翼の連中が、自らをどう位置づけているのか聞いてみたいですね。 いちゃもんネット右翼は何流? また、ビジネス保守というのも興味深いですね。 嫌中嫌韓本は、いまや一大ジャンルです。 暴走して廃刊になった雑誌もありました。 この本は、なんか持ち上げすぎなような気がしますが、 「ネトウヨ系」学生には「共通の原体験」があった! https://books.j-cast.com/2019/08/28009640.html の中の、こんな一節が興味深かったです。 学生と徹底対話 さらに、これもユニークだと思ったのは、大学での学生との接し方だ。最も「炎上」しやすそうなテーマの授業を最終時限に設定し、その終了後、どうしても言いたいことがあるらしい「ネトウヨ系」学生を居残らせ、その一人ひとりと徹底的に対話したという。ときに深夜に及ぶこともあったそうだ。 このあたりは、大学の教員らしからぬ真摯な態度だと言える。 この作業を通じてわかったのは、彼らの多くが中高時代に教師への不信や反抗の気持ちをきわめて強く抱いていたということ。いわば共通の「原体験」を探り当てている。そうして形作られていった彼らの反発心がネットの中の議論を通じて知識人やジャーナリストなどへの敵愾心として一般化される。大学教員には頑強なリベラル派が多いので、彼らのフラストレーションはますます高まり、あらぬ方向に攻撃が向けられることになった、という実感を記している。 類書では「ネット右翼」についての統計学的な調査や、フェイスブックでの属性分析などを読んだ記憶があるが、実際の「ネトウヨ系」学生への「愚直」とも言える生のアプローチはなかなか興味深い。伊藤さんならではというところだろう。
更に、こんな指摘も興味深かったです。 『内閣調査室秘録――戦後思想を動かした男』 (文春新書)などを読むと、歴代の自民党政権が保守陣営の知識人を軸にした世論工作で大変なエネルギーを使っていることがわかる。同書に書かれているのはかなり昔の話だが、その基調は現在も変わらないだろうとも推測できる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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リベラル派の教員が多い大学を、わざわざ選んだのは本人なのですがね。
右の色彩が濃い大学を、なぜ選ばなかったのか?情けない話です。 歴史や社会を、きちんと主体的に学べば、 「ネトウヨ」が時代のあだ花であることが理解できるはずなのですがね。 「自分に都合が良い知識」「誰かに吹き込まれた知識」 彼らの立脚点が、やがては「八紘一宇」へと..... (2019.11.02 04:38:26)
今はそんなことはありませんが
15年くらい前に、韓国の事を ブログで書くだけで、嫌韓系の 人の書き込みが、いつもありま したね。いろんなジャンルがあるの ですね (2019.11.02 14:29:25)
夢穂さんへ
今でも中傷はあります。 韓国ドラマを話題にしただけで、嫌韓感情まる出しのコメントも。 書き手が女性だと、いやらしいねちっこいものもあります。 楽天ブログの会員は素性がわかるので、それにコメント限定というブログもあります。 (2019.11.02 16:50:27) |