2021/04/15(木)12:00
スパイの妻
ストーリー:
1940年、太平洋戦争前夜。神戸で貿易会社を営む優作(高橋一生)は満州で偶然、ある国家機密を知り、正義のため、事の顛末を世に知らしめようとする。
一方、妻・聡子(蒼井優)は、反逆者と疑われる夫を信じ、スパイの妻と罵られながらもただ愛する優作とともに生きることを心に誓う。
そんな夫婦の運命は、時代の荒波に飲まれていく……。
ベネチア映画祭銀獅子賞受賞の凱旋放送といったところでしょうか。
やはり元がテレビドラマのせいか、映画らしいスケール感はなかったです。
面白い題材なのでもっとドラマチックにと思ってしまいましたが、それが黒澤流なのでしょうか。
蒼井優のキャラいや演技力が光ります。
女はこわいと思いました。
この映画を機に、暗い時代のことや日本が中国で何をしたのか興味を持ってもらえればいいです。
コロナ禍で、かつて日本はベストなどの最近爆弾、化学兵器を開発使用しました。
生体解剖などの人体実験も。
しかもいまだに放置したままです。
先日中国のことをコメントしたら、肩を持っていると思われて見事に削除されてしまいました。
ネットでは中国脅威論が幅をきかせているようですが、戦前の日本の所業を忘れていませんか?というより知らないのでしょう。
今また、暴支膺懲なんて言い出しそうです。
劇中での自分は売国奴ではなくコスモポリタン=世界市民として告発するとのセリフに共感しました。
参考:
暴支膺懲(ぼうしようちょう)とは支那事変(日中戦争。対米英開戦以降は大東亜戦争に含まれる)における大日本帝国陸軍のスローガンで、第二次世界大戦の直前から終結までの、代表的な反中キャッチフレーズである。但し、当時の中国は共産党政府(=中華人民共和国)ではなく国民党政府(=中華民国)である。 ことばの意味は「暴戻(ぼうれい)支那(しな)ヲ膺懲(ようちょう)ス」の短縮形で、「横暴(=暴戻)な中国(=支那)を懲らしめよ」を意味するキャッチフレーズである。
大本営が国民の戦闘精神を鼓舞するために利用したスローガンでもある。1937年(昭和12年)7月の盧溝橋事件(7月7日)および通州事件(7月29日)を発端にして頻用されるようになり、「暴支膺懲国民大会」が数多く開催された。同年7月21日には日本革新党が日比谷公会堂で開催した[1]ほか、9月2日に東京府東京市(当時)の芝公園で開催された対支同志会主催・貴族院及び在郷軍人会、政財界後援による暴支膺懲国民大会では「共匪追討」(=共産主義の悪党を追い討て)や「抗日絶滅」がキャッチフレーズとなっており、政財界や言論界の人物が登壇したという[2]。
対米英開戦後(太平洋戦争中)は「鬼畜米英」が前置されるようになり、合わせて「鬼畜米英、暴支膺懲」となった。(ウィキ)