韓国人 2題
キムさんキムさんは、コリア○○○という会社の社長です。私が担当していた製品の韓国での販売窓口でした。社長といっても個人企業で、以前貿易会社に勤務していて独立したのです。彼とは3年ほどいっしょに仕事をしました。10回くらい韓国に出張しましたかな。その都度アテンドしてくれて、フォローしてくれました。円高で輸出採算が取れなくなって、やめるか数量減の交渉で、顧客から「バカヤロー」と怒鳴られた時も、彼の力で何とか切り抜けることができました。サムソンやLGの購買からも信頼されていました。礼儀正しく誠実で、感情的になることがない、さわやかな感じの人でした。「儀礼を重んじる国」の人でした。私が担当を変わった時、彼からいただいた財布を今も使っています。パクさん(仮名)家内が、いっしょに働いているおばさんです。韓国から日本に留学して、日本人と結婚したそうです。負けず嫌いで、高圧的。上司の悪口は言いたい放題。気に入らないことがあると、すぐ感情的になる。勤務をやめると言ったのにやめず、けろっとしている。自己主張が強く、自分勝手。彼女の存在は、家内の韓国嫌いを増長させています。もうお気づきかと思いますが、この2種類のタイプの人間は日本人でもいるということです。韓国人というフィルターを通して見るので、欠点が特に強調され嫌悪感が強まるのです。日本では韓国人を見下すことによって、支持を得ようという勢力が存在し素朴な国民感情を利用しようとしています。一般の人にとって、お互いに対立していても何の得もありません。国籍や民族のフィルターをはずして、相互理解をすすめたいものです。一度、家内を韓国に遊びに連れて行きたいのですが、いまだに実現していません。昨年も誘ったのですが、断られました。秋の慶州、いいと思うのですが。肉が嫌いで、韓国=焼き肉というイメージがこびりついているのかもしれません。人間年をとると、なかなか変わらないものです。ちなみに、家内の職場には中国人もいます。この方はノーマルで、人間関係は良いようです。