タクシー券について
NHKの不正についてブログアップしたので、自分の経験の書いてみましょう。業務に関連した交通費などの出費は、当然会社負担です。タクシー券が使われるのは、1.お客様を接待して、タクシーを呼んでお土産を渡してお帰りいただく時に、タクシー運転手に渡すという使い方が、大半でした。この後、自分たちもタクシーを呼んで帰る場合もあります。バブルがはじけた経費節減の頃は、電車がある時間は使用禁止などの措置がいちおう取られた事を記憶しています。2.会社で深夜まで残業した場合は、領収書をもらって後日清算していました。月ごとに管理部門からタクシー券の使用実績明細(経路、時刻、金額、使用者)が送付され、庶務担当の課長がチェックしていました。予算内におさまるように気を配っていますから、不正が多額なら判明すると思います。だいたいこんなところで、「不正使用」が問題化したことはありませんでした。使い方が荒いと注意された事も、したこともありません。(目黒不動のしだれ梅です。)もっとも、本社はちゃんと管理していても、地方や関係会社ではゆるいケースや、びっくりするケースがありました。タクシー券の「事件簿」です。1.地方の事業所では車がついていた所長が本社に戻ってきたら、電車通勤になりました。役員になっても平取では、本社では通勤に車は付きません。ほとんど毎晩接待で夕方には退社しますが、たまに会社に残っている時は気のきいた部下がいつもタクシーを用意していました。のちにこの部下が偉くなったのは言うまでもありません。2.タクシー券をチェックしていた課長が、おかしなものがあるという事で大騒ぎしたことがありました。1件は、その課長抜きの課内有志の懇親会で遅くなって女子社員をタクシーで帰したもの。もう1件は、伊丹空港から堺市まで使用です。使用日時、経路からだいたい想像がつきそうなものですが、知ってか知らぬか大騒ぎです。接待ゴルフが仕事のような人でしたから、工場の動静は知らなかったのかもしれません。彼の器量の小ささを示す出来事はこれだけではなかったですが、一同白けてしまいました。3.最後は3日ごとにタクシー券を請求した人。転勤が決まって毎日送別会で飲み明かしていたその人は、よく庶務の女の子にタクシー券を請求していました。事務所内で「またですか」との会話も聞かれ、不信に思いました。彼が転勤して数ヵ月後、事情が判明しました。親しい取引先の人と飲んだ時、先方から何と当社のタクシー券を渡され、これで帰ってくださいと言われました。どうも送別会の度にこれまで世話になったといって、タクシー券を配っていたようです。びっくりですね。彼は破天荒な行動で有名でしたが、数年前50歳半ばに病気で亡くなりました。4.最後は私の例です。取引先の鉄屋さんの社長はパトロンとなって女優さん(当時は昼のメロドラマに出ていました)の演劇公演を応援していました。その会社のTVCMにも出ていました。各社5-10枚公演チケットの割当てがあります。もちろん交際費で落としますが、問題は観客動員です。チケットは売れても観客がぱらぱらでは様にならないので、取引先の担当者からは、必ず見に行ってほしいとの強い要請がありました。社長の「愛人」のお芝居見物です。社内では誰も行きたがる人がいなかったので、家内に頼んでご近所の奥さん方にお願いしました。終演後の食事の後、その帰りにタクシー券を使っていただきました。お芝居自体は面白かったようで、家内はまた次回も是非とお願いされたようです。幸いなことに、次回公演までに東京に戻りました。コンプライアンスばやりの現代ですが、むかしはそれなりに上手くやっていたように思います。今はどうなのでしょう。目黒不動内に建つ観音様です。刑事事件にせず、諭旨免職にしたのはNHKの慈悲の心でしょうか。警察担当記者が、警察のお世話になっては様になりません。楽天1位 花 送料無料 水かえ不要 花瓶いらずの花束 そのままブーケ 人気の花◎…価格:3,240円(税込、送料込)