期待しすぎてちょっとがっかりな講演会 ~ 認知症妻殺人事件 下
約1時間半の講演のあと、30分ほど質疑応答です。私からは2点質問させていただきました。Q1: 講演では認知症の妻の要介護度が2となっていますが、3以上でないと特養は入れません。 このケースで足りない要素は何なのでしょうか?A: 判定について、自分はよくわからない。 判定員が項目ごとにチェックして、機械判定する。 医学的に軽いと思われる事項でも高く判定される場合もあり、医師の自分でも客観的な基準は不明である。何とも驚きの答えでした。母の介護判定を2度経験した身からすると、介護判定はブラックBOXでした。母の場合少し歩けて、ひとりで入浴、トイレができなくても、かつ障がい者1級でも、介護判定は要介護2でした。その時、あとどれくらい悪くなれば、3に認定されるのだろうかと思ったものです。完全寝たきりじゃないとダメかとも思いました。脳梗塞を患った義父は、左半身不随で要介護3の判定でした。また、たとえ要介護3の判定であっても、施設側が受け入れるかどうかは施設次第だそうです。はっきり言って、何らかのコネがない人は大変です。Q2:このケースは要介護2なので、特養には入れず介護付き老人ホームのお世話になることになります。 主人公=殺人犯は京都府立大卒の勤務医です。 特養に比べて高額であっても、経済的には問題ないでしょう。 特養でも介護付き老人ホームでも、そこに入居すれば家族としてはずいぶん楽になり、問題解決なのではないでしょうか。 少なくとも殺人事件にいたるようなことはないと考えますが、見解をお願いします。A: これについては、失念したのか、返答はありませんでした。 脳梗塞の後遺症なのか時々思考が止まる場面があったので、これ以上きいてもと思い私もスルーしました。他にも、介護の相談は? → 地域包括支援センター → それはどこに? → 校区単位で設置 といったやり取りや年に2,3度しか受診しない医者がかかりつけ医になってくれない → お酒をもって頼みに行けなどの、アホな質疑も見受けられました。知り合いの自殺を防げなかったことを後悔している、どうしたらよかった?なんてのもありましたが、こちらは首都圏では、2025年あたりから医師が過剰になり訪問診療医が増える見込みという話もされていました。三鷹に住んでいたころは、近くに歯科医がずいぶん多くありました。5,6軒はあったでしょうか。2時から2時間、アンケートを提出してお開きです。メンバー募集中だそうです。