あぶない防衛省のワクチン接種予約
大規模接種センター、予約が殺到 大阪「満席」、東京は4万件共同通信社 2021/05/17 22:14自衛隊が運営する新型コロナウイルスワクチン大規模接種センターの予約受け付けは、初日の17日から希望者が殺到した。大阪会場分は午後1時の開始から約25分間で用意した約2万5千件全てが埋まった。取れなかった高齢者には、大阪府内全域に対象を広げる24日以降に再度申請してもらう。東京会場も午前11時の開始から約9時間で、5万件のうち約4万1千件の予約が入った。防衛省によると、ホームページと通信アプリLINEの大きな混乱はない。今回は24~30日を接種時期としたが、東京会場で6月12~18日分として受け付ける設定ミスがあった。予約された722件は有効とする。意外にも、東京会場は満員打ち止めにはならなかったそうです。テレビではでたらめな番号を入力しても予約できると報じていたので、試してみました。防衛省のHPにアクセスして、市町村コード、接種券番号、生年月日を入力すると、認証されて予約画面に進みます。接種会場が、A,B,C,D会場と表示されます。大手町の合同庁舎一か所のはずと思いながら、Aを選択したら、カレンダーはいっぱいでした。Dを選択すると、29日と30日が予約可能です。試しに30日を選択します。まだどの時間帯も4分の1程度残っています。仮に、17:30の枠を選択してみます。確認ボタンを押すと、最終の予約画面が表示されます。ここで、クリックすると予約完了です。もちろんこれは威力業務妨害に問われかねない行為ですから、ここで操作は中止しました。キャンセルも可能ですが、そこまで試す必要もないでしょう。夜の11時だったせいか、何のトラブルもなくすんなり行きました。ニュースでは、画面がフリーズして苦労している予約者の姿が報じられていましたが、そんなことはありませんでした。今朝のワイドショーでも大きく取り上げていました。個人を特定するものがなくて、でたらめの入力でも予約できるというのは、何ともずさんなシステムです。これでは、ネット右翼が嫌う某国がお得意の人海戦術で妨害しようと思えば簡単にできてしまいます。接種券番号との紐付けができなかったのは時間がなかったというのは、言い訳にならないでしょう。当日接種券の番号と確認して打つと言っていますが、悪意がなくて間違って入力して当日会場の行ったら打てなかっただなんてことにもなりかねません。まさに欠陥商品で、知らなくてやったとしても、知っててやったとしても問題です。また、これでは二重予約も可能ですから、市町村もキャンセル対応に追われ、ワクチンロスも出ることでしょう。まさに船頭多くして船山に登るです。システムの著作権者はMRSO Inc.となっています。人間ドックのマーソ | 国内最大級の人間ドック・健診施設を比較&予約サイト (mrso.jp)やはり、ここに丸投げしたのでしょうか。予約システムの出来上がりくらいちゃんとチェックしてほしいものです。「任務完遂!」という威勢のよい掛け声が、滑稽に聞こえてしまいます。PS:アベ兄弟は、抗議よりも先にすることがあるのでは? 記者がキャンセルした事にも、意図的にふれていません。「朝日新聞出版・毎日新聞の記者、ワクチン接種で虚偽予約」岸防衛相が抗議の意向 (msn.com) 「士気下げる」防衛大臣が接種予約の“ザル”ぶり暴露のマスコミに逆ギレ抗議 (msn.com) 安倍前首相「朝日・毎日は悪質な妨害愉快犯」 大規模接種の架空予約 (msn.com)PS2:立教大学社会学部の砂川浩慶教授(メディア論)岸大臣のツイートについては「国民的な関心事である(予約)システムの検証は報道機関の責務の一つであり、不正の温床になると社会に警鐘を鳴らす報道には公益性がある。システムの欠陥を指摘した記事に対し、全く見当違いな反応をしている。メディアを批判の対象にするのは、問題の本質をすり替えているという批判は当然起こるだろう」と話した。その上で「本来は、防衛省が我々に伝えるべきニュースだ。それを報道機関が検証しているのに対し、クレームをつけて厳重注意をすることはおかしい。岸大臣のツイートも、何をもって(2社に)厳重注意をするかが論理的ではない」と批判した。報道機関の取材手法が何らかの違法性を問われるのかについては「システムが本来、想定していない使い方ではあるが、罪に問うには実害が認定される必要がある。防衛省側のシステムの欠陥を指摘したことで、メディアが罪に問われることは理屈としておかしい」と否定的な考え方を示した。SNSには、報道機関が問題を把握した時点で、記事にはせずに防衛省などに報告すべきだったという意見もある。広く報道することで、悪意のある予約を誘発しかねないという見方だ。砂川教授はこれに対し「報道する際に国民生活への影響を検討する必要はある。しかし、報道する意味と(記事を見て)悪意を持った人が架空番号で予約することを天秤にかけても、報道することが上回る。仮に防衛省などに伝えたとして、それが公になり修正される確約はない」と話した。そして、記事には防衛省関係者の内部リークが含まれていることを挙げ「もし内部で修正できるシステムがあれば、そもそもリークは起きない。内部で解決できないと判断したから報道機関にリークしたと考えられる」とした。 毎日新聞は18日夜8時半すぎ、岸大臣のツイートに対する見解を公表。「防衛省はシステムのそうした欠陥について事前に公表しておらず、事実であれば放置することで接種に影響が出る恐れもあり、公益性の高さから報道する必要があると判断。防衛省への取材を進めるとともに、記者が実際に入力して事実であることを確認した」と経緯を説明した上で、「確認後は予約をすぐに取り消し、接種を受ける人に影響しないよう配慮した上、架空の予約をしないよう呼びかける防衛省のコメントを載せ、紙面でも架空予約防止を呼びかけている」とした。ワクチン大規模接種システムの検証報道に防衛大臣が「悪質だ」と抗議。専門家「全く見当違いな反応」 (msn.com)