会長☆マサオくんのブログ

2019/05/14(火)12:05

柿渋

文化(137)

昔よりいろいろな利用をされてきた「柿渋」です。今ではこれを知る人も使う人もほとんどいなくなってしまいました。柿渋は未熟な渋柿を青いうちに砕いて絞った液汁を発酵寝かせて作る褐色の液体です。発酵液ですから、もの凄く悪臭がします渋柿のタンニンを含み、平安時代頃から利用されていたそうです。今でも専門に醸造して販売されています。 祖父や父はこの柿渋を作ってもらって、投綱の強度を保つために液に浸して軒先に立て掛けて干していました。もの凄い悪臭を放っていたことを思い出します祖母は柿渋を塗った和紙を広げて、麹菌の付着した黒豆をこの上で乾燥させていました。子ども頃の臭い思い出です。この紙は防水性、殺菌性を持った自然材料で、この紙で作った雨笠もありました。柿渋はまた塗料としても利用されていました。 木材の表面に塗って強度保持や虫食い予防のために使われていました。近年は古民家が流行していますが、古民家の「古色」を出すためにこれを使っています。自宅を古民家風に木材を多用したのですが、色に違和感を持っていました。ペンキ屋さんにお願いして「柿渋」・「弁柄」・「黒灰」を調合してもらって外壁の木部に塗ってもらいました。周囲に悪臭を放ちましたが、良い古色が出ましたやっと気に入った色を確保できたという気持ちですいいですね。これで虫食いも治まれば最高ですが 半分塗ってもらいました。どうなりますか? 外壁の下見板に塗りました。イイ色です。 イイ色です。杢目がイイ感じになりました。特に欅がイイです!

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