2010/01/31(日)21:00
あの日にドライブ
『あの日にドライブ 』
(荻原 浩 著)牧村伸郎(43歳)は、タクシードライバー。伸郎が、『自分の職業はタクシードライバーです。』っと、言いたかろうが、言いたく無かろうが、伸郎はタクシードライバーである。それが、事実である。タクシードライバーって、いろんな履歴の持ち主が居るようだね。
元社長、元競輪選手、元都銀銀行員。。。etc. etc.
さて、伸郎は、人生のあらゆることは『偶然』に導かれていると考えている。
交差点を右に曲がったら渋滞に巻き込まれた、それは偶然の賜物。
一日の売上がノルマを達成できるかどうかも、偶然の賜物。人生なんて、すべて偶然の積み重ねじゃ~っ!という訳だ。『隊長さん』と呼ばれるベテラン老ドライバーを付けているうちに、『隊長さん』の営業成績は『偶然』ではないことに気付く、伸郎。制限速度30Kmの道路を、ちゃんと30Kmで走り、他のドライバーが向かう幹線道路へは向かわない。
伸郎には何とも不可思議な老ドライバーの行動は、すべて計算された行動であった。
だから、『隊長さん』の好成績も『偶然』ではない。
念入りに準備され、計算された結果である。ある意味では、本題から外れた、上記のような側面が面白かったこの作品。
さて、人生はすべて『偶然』だと考えていた伸郎。
彼は都銀に勤めていた元銀行員。
それなりに誇りを持っていた。私の大学時代の同級生の多くも銀行員になっていったが、
都銀に内定をもらったヤツらは、皆、張り切っていたね。
一方で、地銀に決めたヤツらは、田舎へ帰ってのんびりするべ、てな奴が多かった。あいつらどうしてんだろう。地銀の20代の行員さんに、ぺこぺこしながら融資をお願いしている、地方都市の小規模企業の社長さんよりは、ずっと人生をエンジョイしてるのかな?いやいや、負けませんよ、私も。まだまだ、これからじゃ。伸郎も、小説の最後ではそんな気持ちになったようだ。
『はい、こちら国際事業部です。』
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