2006/02/20(月)11:42
散歩の友パピヨンのユメちゃん
わが散歩の友パピヨンのユメ。
カメラ嫌いで、カメラを見ただけで、すごすご姿を隠すユメ。去年の年末から娘のお下がりのデジカメを散歩に持ち歩くこと多くなり、ユメを撮ってみた。ユメの一番素敵な表情を捉え切れていませんが。
ユメが我が家に来た時は、生後7ヶ月を過ぎた雌の成犬であった。
ペットショップで売れ残り、処分寸前の犬を犬好きの娘が救出してきたのである。
生まれてからそれまでずっとショップの狭いゲージの中で、ひたすら客の目に晒され、おどおどした目で誰かを待ち続けていたのである。
我が家に来た時、犬嫌いで犬など飼ったことのない私に妙になつき、
娘に「この犬はお母さんが好きらしいよ」などとおだてられ、やむなく飼う事になった。
そんな私とユメの2人6脚の暮らしが始まった。
散歩などしたことがなかったユメちゃん。
外にでると怖くてうずくまり動こうとしなかったユメちゃん。
犬見知りや人見知り激しく、いつも私の陰に隠れて固まってしまっていたユメちゃん。
こんなユメちゃんが我が家に来てから8年が経過した。
パピヨンという犬種は、その昔、フランス・ルイ王朝の時代に貴族たちが愛好した犬とか。
きゃしゃで豪華な毛並みの犬とか。
でも我が家のユメは、骨太でおおがら、野性味あふれる歩くことなら何処までもお供できる散歩犬となった。
控えめで、主人の私にはあくまで忠実。
つぶらな賢い瞳でじっと私をみる。
ユメのこころと私のこころはツーカーに通じているように思える。
こころとこころは触れ合っている。
しかし、
犬も年ととっていく、人間よりも速いスピードで老いていく。
犬の老ゆく姿は、人間の老いゆくありようを映し出している鏡ともいえる。
ユメも老いていく。私を抜いて老いていく。
お互いに老いることを美しいと、
思える生の営みを
日々重ねることができればとても良い。
とても幸せなことである。
私の老いを写し出す鏡として、ユメがいつも私の傍にいる。