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日々草

2007.04.12

 
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カテゴリ:学力について

 

現代の英和辞典あれこれ。

 新学期が始まり、高校生は新しい教科書や辞書の山に囲まれて、これから始まる新しい世界に期待で胸ふくらませている新入生もいるはずである。

 この時期になると、本格的な英語の辞書を始めて、自分のものとして購入した高校生も多い。多くは学校の推薦する辞書を購入する。しかし、高校3年間、辞書を使いこなして次のステップに進む高校生は限られている。大部分(7割ぐらいは)の高校生は、購入するのみで、真っ白のページのまま高校を卒業する。
最近は、電子辞書のみ購入する高校生も多い。

なぜ、多くの高校生は英和辞書を使わないまま卒業するか。
勿論、教科の英語の勉強をしない。教室でやるだけ(それさえ本気ではやっていない。)予習や復習をほとんどしていないということもある。よって、辞書はいらないのである。
これは中位以下の成績の生徒が入学してきた高校は、ほぼこの状態である。

しかし、この見るに耐えない現状は、6万語レベルの英和辞書が、このレベルの学習者の学習要求に応えていないことも原因ではないか。  

 スーパー・アンカー英和辞典(第3版): 学習研究社

私は、最近この学研の「スーパー・アンカー英和辞典」に出合って、とても感銘を受けた。

この辞典は、ある公立の高校(学習困難校と言っていい、レベル)が、この辞典を生徒たちに推薦し、春休みの宿題に、この英和辞典の使い方が分かるような「英語プリント」(30ページほど)を出した。
この英語プリントは学研が出しているものであるが、どの辞典のトップにもある「辞書の使い方」のたぐいを「単語を引き、意味を調べる」作業をすることで、覚えていくように編集されたものである。

 生徒は、単語を辞典で引くという行為そのものを「めんどうくさい」と言って、非常に嫌がっている。勿論、中学では一度も辞書を引いたことの無い子供たちばかりだ。更に、「なんだ、こんな宿題、答が辞典に書いてあって簡単だ。」と言ってやらないで、解答集をまる写しをして学校に提出している者も多い。

しかし、実際に自らの手で引き、調べてみると、中々奥は深く、そんなに簡単ではないことが分かってくる。
私と一緒に勉強した高校生も「辞典って、こんなものとは知らなかった」という感想を漏らしているし、「辞典を引く」ことの意味が理解できてきたら楽しくなってきた。

 私達の世代は、英和辞典といえば、「研究社の英和」であり、三省堂の「コンサイス英和」であった。更に最近では大修館の「ジーニアス英和」を使ってきた。
これらの辞典から、私は多くを学んできたし、ぼろぼろになるまで使った辞典もある。高校の英語教師の多くもこのような辞典で学んできているはずだ。

 これら従来の辞典に比べると、この「学研のスーパー英和」は、極めて日常性の高い語彙にそのレベルをおき、話し言葉の英語を重視して、日本語への訳語もスピーチレベルを意識して、よく練られた日本語をあてている。
英和辞書に書いてある日本語が分からない高校生、大学生が多い中、これは中々親切な分かりやすい日本語訳なのである。

日本人が英語を使うとき、疑問に思っていたり、その微妙な差異が分かりにくいところなどを、英語を母国語としている人の立場からだけでなく、日本人の立場からも解説しているのもとても使い勝手がよい。

「語」を立体的に、生きたものとして解説する工夫が随所に見られ、外国語の「言葉」への関心、興味を、その文化の差異にまで展望できるように編集されている。
しかも、記号や図やイラストをふんだんに効果的使い、ヴィジュアルなものに慣れている若い世代にも親しみやすいものになっている。
若者に、至れり尽くせりのサービスなのである。

 まさにこの「スーパーアンカー英和」は、現代の高校生、大学生に必要な辞書である。
これぐらいの英語の語のレベルが、これからの社会を生きていく時必要ではないか。
その意味からも、時代が要請している辞典であるのかも知れない。

 このようなよい辞典が世にでて、購入までしているのに、机で埃をかむったまま放置している高校生、大学生が多いのは残念である。

 この辞典に関する「英語プリント」の宿題を丁寧にやる生徒はわずかというのは残念なことである。

学校は宿題を出す時、なぜ「解答集」を一緒に渡すのであろう。
自分の手で丁寧に根気強くやることを嫌っている。あるいは根気よくやることに意義を見出していない若者たちに「「解答集」付きをなぜ与えるのだろうか。
「教育」を学校自らが放棄していることにならないか。

「低学力」の原因は、学習時間削減や学習内容3割削減に主なる原因があるのではなく、与えられたものを時間をかけて粘り強くやる時間を保障しない勉強の仕方にある。

次々に量を表面的にやった振りで済ませている子供達がいる。
それを容認している親がおり、学校がある。







最終更新日  2007.04.12 11:39:57
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