|
カテゴリ:Thinking
今日は旅の目的について考えた。ニュージーランドはトレッキングが盛んらしい。
いくつもの自然豊かなトレッキングコースがあり、きれいに整備され初心者でも楽し めるとの事。しかし有名なミルフォードトラックなどは夏は予約でいっぱいになるほ どだとか、そんな夏場に行く僕としては、歩き旅を目指す僕としては本来ならば、絶 対いかなくてはならないところだと思う。 しかし、僕はトレッキングや登山はおろか普段はジョギングすらしない男なのだ。 格闘技大好きだが、スポーツ好きと言うわけではなくボーイスカウトやプライベート で友達とキャンプにいくような経験はほとんどない。 ただ、一昨年(もうそんな前になるのか?)スペインの巡礼路カミーノ・デ・サンディ エゴを歩いて、歩きの旅に魅せられただけなのだ。 巡礼では、多くの人が巡礼と言う共通の目的の下性別も年齢も人種の区別もなく、同 じ道を歩くと言うスタイルだ。そこには昔から巡礼者を受け入れる環境や精神的土壌 が育まれていて、助け合いながらズブの素人でも、言葉が話せなくても、年を取った 方でも自分のペースでゴールできるのである。 巡礼と言う特色か、非常に親切な方たちばかりで、、恵まれすぎた歩き旅をする事が できた。 そう僕が経験あるのはそんな温室育ちの過保護な歩き旅であり、過酷な経験はおろ か、トレッキングの技術、野宿の経験、ゴールのないという状況も初めての経験であ る。スペイン後に山登りやトレッキングを始めたわけでもないので、トレッキングや 登山好きではない。嫌いではないのだろうが、経験がないので、どうしてもニュー ジーランドの主たる目的には成り得ないのである。 ただ歩く事は楽しかった。1日2,30キロただとぼとぼ歩く、バスなら1時間もしない距 離で、何の名所もなければ、楽しいアトラクションがあるわけでもない、言ってみれ ば疲れるだけである。ただスペインでは同じ目的で歩いてる人がたくさんいたし、と ても親切にしてもらえて楽しかった。本当はその触れ合いが楽しかったのかもしれな い。それは一人でニュージーランドを歩く事により、気づくことができるだろう。 見るべきものもなく、ただ道を歩くだけ。いや歩いていればそのうち名所や絶景・観 光地・大都市にたどり着く。だがそれが目的ならわざわざ歩く必要はない。バスに乗 るなり飛行機に乗ればいいんだし、お金がないからそれができないなら、日数を短く して優先順位をつけて巡れるだけ巡ればよい。 ニュージーランドに行ったと言えば皆は何をイメージするだろうか?見るフォードサ ウンドや氷河を見たか?バンジージャンプやったか?温泉行ったか?マウイの踊りを見 たか?ラグビー見たか?海のレジャーやったか?どこどこの観光地に行ったか?そんな事 を言われるかもしれない。 恐らく1月ちょっと行ってもその中のいくつ経験するかわからない、まあほとんどで きないだろう。でもいいじゃないか?そんな馬鹿な旅があっても、何もなくただただ 歩いて気づいたらスペインを横断できていた。そんな感じで気軽に楽しもう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.01.15 22:40:22
コメント(0) | コメントを書く
[Thinking] カテゴリの最新記事
|
|