2006/09/17(日)18:11
山本勘助かんれんコミックス
宗像教授異考録(第1集)
武田軍団の「百足衆」につながるお話しとして・・・この第一巻の第二話がおすすめ。
各地にのこる百足と竜の対決の伝説からはじまり
赤城山と百足
田原藤太の百足退治
山梨に話が流れていきます。
そして、武田の金山のはなしのなかで、山を自由に濶歩し、採掘を行い、土木工事の技術を持っている集団
として山の民「百足衆」が出てきます。
以前 映画で見たときは 単に「百足の旗」をつけた伝令係のようなイメージですが
どうも違います。
この話では歴史の影にいる、そう、くぐつや八瀬童子、異能者集団の一つです。
そして山本勘助は山の民の象徴です
片目片足は製鉄関連の象徴
なぜ勘助は信濃攻略を進言したか
信玄は何故あのタイミングで上洛をしたのか
他の3話も含め楽しめるコミックです
作者の星野さんは
幼女伝説
ヤマタイカ
などでお馴染みの 古代史系を一ひねりしたものを描く方で画力もあるしおもしろいです。
第一巻の他のものがたりも、背景や古代史へのうんちくに関しては、かなりおもしろいのでお勧めです。
百足と竜の戦い・・・百足は山。竜は海の象徴
で、武田の百足衆の百足の旗・・・謙信は奇しくも懸かり乱れ「龍」(不動明王の象徴)をたてて闘っています。
そして山岳信仰で有名な御嶽山に勘助の信仰していた摩利支天があるのも・・・なんか意味深?
これも百足と龍の戦いならば・・・川中島も信玄と謙信ではなく、勘助と謙信の戦いでもあるのかもしれません。