自分らしくあるがまま

2003/09/07(日)11:45

滅び行く恐竜をどうやって甦らせるのか?

今日は予定のない休日で久しぶりにのんびりできる。このところ、セミナーや講演会、勉強会、友人との集まりなどで、ほとんど家にいなかった。にもかかわらず、気持ちよく送り出してくれる妻には感謝している。彼女自身は、私の活動にはあまり興味がないように見えるが、それでも、今は今しかないから、やりたいことはやらせてあげたいと言ってくれる。ありがたいことである。また、こうして文章に書いてみるとさらにありがたく思えてくるから不思議だ。ありがとう。ところで、昨日行った公民館の近くに大手スーパーのDがあった。公民館の駐車場が満車だったので、駐車場を利用させてもらった。23区内で周辺は交通量も多いし、土曜日の昼過ぎであるにも関わらず、クルマは数えるほどしかなくガラガラだった。立体駐車場から連絡通路で上の階から店内に入ったのだが、見渡せる限りお客の姿はなかった。売り場はなんとなく古びていてうらさびしく、買い物をしたいという気は起きない。最近のショッピングセンターにある遊び心というか、買い物を楽しむ雰囲気は皆無だった。また、1階に降りるとさすがに食品売り場は人が多かったが、鉄格子のシャッターは故障中とのことで、閉まったままというありさまだった。まず、改装しようにもおカネがないんだろうなぁと思った。あるいは、23区内の小規模店舗では投資に見合うリターンは期待できないので、あきらめているのかもしれない。哀れさと同情を禁じずにはいられなかった。このような店舗があることで企業イメージは間違いなく傷つくだろう。時代の流れに適応できず、滅び行く恐竜というイメージだ。かつては成功し、現在、中長期的に将来の展望が描けず、ジリ貧必至という大企業は世の中にゴマンとある。大企業だけに、仕入先、下請け、従業員とその家族と関係する人は多く、社会的影響はまだまだ大きい。そのような企業をいかに社会的コストをかけることなく、スムーズに時代に合った産業に再構築していくかが問われている。企業再生ビジネスとは本来そのような観点でみるべきものと私は思う。企業は有機体なのでいったん壊すと、そのなかにある様々な付加価値は雲散霧消してしまう。それを守りながら、弱い事業は新たな付加価値を吹き込めるノウハウを持った会社に面倒みてもらい、強みを持った部分で勝負するべきであろう。問題は先のスーパーの店舗のように、一見するとよい解決策が見つからず、誰も引き取り手がないような部門なり資産をどうするかということだ。おそらく、ここにこそ人間の叡智や創造力を働かせるべきでだろう。解決策のない問題は存在しないという態度で臨めば、必ず道は開けると私は信じている。おっと、さっきから娘たちが自転車に乗りたいと騒ぎ出している。このところ構ってやれなかった罪滅ぼしに今日は一日付き合ってやるとしよう。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る