2012/10/15(月)15:51
290)夢を持つことと実行すること
シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
今日は、「夢を持つことと実行すること」 について書きたいと思います。
前回「夢を持つこと」について書きましたが、
「子どもが夢を言うだけで、ちっともやろうとしないのですが、それでもいいのですか」
という質問がありましたので、このタイトルにしました。なるほど、よくあることです。
子どもに限らず、「言うけど、実行しない」大人がいるのも事実のようです。
夢は語るのに、実行しようとしないのはどうしてでしょう。
一つには、単なる興味だけに留まっているから?
あるいは、ただ言ってみただけ?特に子どもは、興味を持った場合、たいていは「やってみたい、欲しい」と言います。
そして、そんな「やってみたい、欲しい」は次々と出てきます。
ですが、なかなか続きません。
すぐに次の興味の対象に移ったりします。
親はそんな子どもの態度にイライラしてしまいます。
親からすれば当然です。
そんな子どもの興味に、まずは付き合ってあげましょう。
習い事なら、一度体験させましょう。
欲しいものなら与えてあげましょう。
ちょっと無駄なように思いますが、
その「無駄」が大切なのです。
大人でも、やってみないと解らないものがあるでしょう。
子どもはそれがとっても多いのです。
何しろ、まだ大人よりも体験が圧倒的に少ないのですから。
その無駄な経験が、徐々に、やらなくても想像できるようになってくるのです。
その無駄な体験をする機会をたくさん与えてあげることが、
必要なこと(もの)しか要求しない子どもを育てるのです。
数回するうちに、本当にしたいこと、欲しいものが限定されてきます。
せいぜい、2つか3つくらいのものに集約するでしょう。「言うけど実行しない」のは、本当にやりたいことではないからです。
ですから、夢を語った時、
ただ「なれたないいねえ」「できたらいいねえ」とだけ答えてあげればいいのです。本当にやりたいこと、好きなことは、自分からやりはじめます。
そして、かならず継続するようになります。
そのこと(もの)に出会うまでは、言うだけで実行しなかったり、
数回試してすぐに止めます。
それは「飽きっぽい」のではなく、
やりたいこと(もの)に出会っていないからでしょう。これらに出会うまで、根気よく見守り、応え続ける大人側の忍耐が要求されます。
それができない場合、自らの根気と待てなさを隠すために
大人たちは、ややもすると
「言うだけで、ちっともやらない」
「根気がない」
「飽きっぽい」などと決めつけてしまうのではないでしょうか?親になり、親である続けることは凄くエネルギーが要ることです。
根気が要ります。
忍耐が要ります。
そんな親であり続けるための講座・教室もあります。
シニフィアン研究所までお問い合わせください。http://signifiant-lab.com/
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