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― 虚 室 生 白 ―

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December 22, 2007
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テーマ:徒然日記(24523)
カテゴリ:

友達のうちにお邪魔して、

初めて知ったチョコレートの味。

さつま芋で作るおやつしか知らなかった、

無知な 幼いころの私。


人はみな、

生まれたときは無垢なのに、

世の中に交わりはじめると、

"現代人らしき味" を知る。


畑からむぎ取る 虫つきレタス。

稲の穂から取った脱穀前の籾米。

土まみれの芋や人参。

そして在るのは、

祖母のぬくもり。





色水みたいな飲料のペットボトルを持ち、

添加物入りの即席食材を堪能し、

農薬混じりの野菜を食べる。


なんてことはない、

それがごく普通の "現代人らしき味" 。


しかし人は、

騙されているのを知っていて、

喧騒の巷 波に打たれ、

懸命に生きている。


おふくろの味を忘れた

現代人の舌は、色褪せ、

心までも薄れゆくのか。


記憶という、

大切なものまでをも、

奪い去ってしまうのか。


祖母と過ごした日々を想い、

今の自分を ふと 振り返る。

もう 返ることのない映像を翳め、

喉の奥が熱くなるのを感じた。


思い出にありがとう。

Thanks for reminding me.





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Last updated  December 23, 2007 12:47:44 AM
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