テーマ:徒然日記(24523)
カテゴリ:心
友達のうちにお邪魔して、 初めて知ったチョコレートの味。 さつま芋で作るおやつしか知らなかった、 無知な 幼いころの私。 人はみな、 生まれたときは無垢なのに、 世の中に交わりはじめると、 "現代人らしき味" を知る。 畑からむぎ取る 虫つきレタス。 稲の穂から取った脱穀前の籾米。 土まみれの芋や人参。 そして在るのは、 祖母のぬくもり。 色水みたいな飲料のペットボトルを持ち、 添加物入りの即席食材を堪能し、 農薬混じりの野菜を食べる。 なんてことはない、 それがごく普通の "現代人らしき味" 。 しかし人は、 騙されているのを知っていて、 喧騒の巷 波に打たれ、 懸命に生きている。 おふくろの味を忘れた 現代人の舌は、色褪せ、 心までも薄れゆくのか。 記憶という、 大切なものまでをも、 奪い去ってしまうのか。 祖母と過ごした日々を想い、 今の自分を ふと 振り返る。 もう 返ることのない映像を翳め、 喉の奥が熱くなるのを感じた。 ![]() Thanks for reminding me. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 23, 2007 12:47:44 AM
|