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― 虚 室 生 白 ―

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February 21, 2008
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坂東眞理子氏の 『女性の品格』 が一世を風靡したせいか、

巷でよく 「品格」 という言葉を耳にするようになった。


昨年私もこの本を読んだ。 確かに頷きはしたものの、

一般人がする、この言葉の意味の捉え方については、

どこか腑に落ちない部分があり、漠然とではあるが、

人が忘れかけているかも知れない常識的な姿勢だと感じた。


本来 「品格」 とは、当人の価値観や立ち位置により

まったく異なるのではないかと個人的には感じる。

むしろ、自らが確立していないからこそ、

その 「品格」 という言葉が無性に気になってしまうのではないかと。


*


ちょうどそんなことを考えていた矢先、

偶然にもブラウン管の向こうに、ひときわ輝く人がいた。

某局の独占インタビュー、貴乃花親方である。

彼は、自らが抱く 「品格」 についてこう述べた。


「 やさしさをあわせ持つ 強さこそが 品格である 」


私はこの言葉の奥に潜む、意味の深さに感銘した。

それは先日、相撲協会で役員待遇に昇格した際、

口上さながらに四文字熟語で意気込みを語った、

貴乃花親方の、その 「虚心坦懐」 という言葉の重みを、

自らの心にしっかりと焼き付けては離さなかったから。


また、彼は時津風部屋の事件後、数日間ひとり考えたらしい。

そして、こう思った。

「叱り方を学ぼう」

叱られ方を知らない弟子への、叱り方である。

悉く深い。


彼にとっての大相撲とは何か―

それは、“生き方”である。

品格とは、言葉にならない、こういうものなのかも知れない。






虚心坦懐きょしんたんかい


心になんのわだかまりもなく、気持ちがさっぱりしていること。

平静に事に望むこと。また、そうしたさま。

虚心=心に先入観やわだかまりがなく、ありのままを素直に受け入れることのできる心の状態。

坦懐=わだかまりがなく、さっぱりとした心。平静な心境。


*


私はスポーツ選手の中で特に、貴乃花親方とイチロー選手を尊敬している。

二人とも少し年上だけど同年代で、ずっと前から見てきた。

両者ともに、それこそ 「品格」 を感じる存在である。

進む勇気と、あきらめない強さ。

なんのわだかまりもなく、平静な心で真っ直ぐ突き進む姿勢。


むかし、イチロー選手が言っていた言葉がある。


夢を叶えるには、小さなことを続けることだ。

大きさや強さに対する憧れが大きすぎて、

自分自身の可能性をつぶさないで欲しい。



ありのままを 素直に受け入れる。





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Last updated  February 21, 2008 07:33:59 PM
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