テーマ:徒然日記(24506)
カテゴリ:点
無理だとわかっていた。 だって確実にこわれているんだもの。 でも、なんとなく電池を入れてみた。 すると、 10代前半に使っていた時計が なぜか突然、うごきだした。 電池を入れても途中で止まるか 或いは動いていてもズレていく 使いものにならなかった時計。 数日前に入れたのに、 正常に動いている。 アラームまで鳴るよ。 まるで、スイッチの入った わたしの小さな背中を、 押してくれているかのよう。 目をつぶった― むかしを思い出した。 ただ一つのことだけに無我夢中だった 純粋無垢な 澄んだ眼をした じぶんの姿を。 汚れた翼のようなものが、 いまの私には映っている。 「無」だったあの頃のじぶんが、 がんばれって言っている。 ![]() Gradually take on a realizable shape. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 22, 2008 07:29:01 PM
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