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― 虚 室 生 白 ―

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March 11, 2008
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最近ドキドキすることがある。

心の奥深くに眠り続けている何かが、

ゾクゾクと蠢きはじめる感覚。


その存在は、北京オリンピックかも知れない。

女子マラソンとか新体操とか、

世界最速の男・パウエルとか。


私は毎晩お風呂上りに柔軟体操とバーレッスンをする。

これは中学1年からの習慣で、起きたら水を飲むのと同じ感覚。

そのとき何気につけた番組で偶然やっていたのが

NHKの「ミラクルボディー」だった。





主役は、9秒74の世界記録をもつ男、

アサファ・パウエル氏(ジャマイカ)。

彼は陸上を始めてわずか4年で、世界最速の座に着いたのである。


凄かったのはハイスピードカメラで魅せる特撮映像最先端技術。

とても細かなところまで徹底解剖していた。

肉眼では決して見ることのできない、美しい肉体と精緻な技を。


彼の最大の武器はスタートダッシュにある。

驚異の加速 「エクスプローシブ(爆発的)」 だ。

まっすぐに立ち上がって、左右のブレがない。

この時のバネが物凄いらしいのだ。


普通早く走るには、つま先だけをつけて走る。

わたしも走るときはそうしていた記憶がある。

ところが彼は、両足の裏の土踏まずのところまでをつけて走る。

その反発力の大きさの分、彼は物凄いバネで加速を可能にするらしい。


その秘密は、「大腰筋」の異常な太さにあるという。

MRIの断面図で見ると、内蔵部分よりも遥かに筋肉の断面が太かった。

とにかく凄かった。 どうしたらあんな筋肉になれるんだろうか。


こうしてパウエルは、背の高い選手が得意な歩幅で稼ぐ走り方と、

低い選手のピッチを上げる走り方の両方を可能にしたのである。





100mを9秒74で走る、世界最速の男・パウエル。

しかし彼は、大舞台で勝てない。 それは何故か―

「心」である。


勝つことを期待されるプレッシャー。 心の問題。

走るときは当然だが筋肉の規則的な収縮が起こる。

この刺激は脳ではなく、脊椎からくるらしい。

そのほうがダイレクトに伝わり速く走れるからね。


ところが彼は大舞台で、隣の選手を意識してしまう。

心のどこかで「勝たなくては」と囁きはじめるのだろう。

すると意識が乱れる。 それが脳からの刺激となる。


イコール、脊椎の情報と混線し、筋肉が不規則化する。

筋肉が前後同時に収縮する共縮現象を起こすのだ。

すると体軸が斜めになり、開いていた手が握られ(通常かれは掌を開いて走る)、

明らかに上半身に力みが生じて、バランスが崩れるらしい。


この筋肉の働きと神経、脳の関係の解剖は素晴らしかった。





人間はどこまで速く走れるのか―

久しぶりに見事な番組を見たと改めて思う。

今まさに、自分の中で混乱していたかも知れない思考回路が、

ピーンと張った状態になっている。


何事においても意識と行動はつながっていると悉く感じた。

それは「走ること」も同じだったんだなって。

筋肉と神経、そして脳。


心がブレていたら、いくら世界最速の男でも速くは走れない。

それと同じで、心が曇っていたりしたならば、

やりたいことも思いっきりできやしないんだ。


しかし、エクスプローシブスタートは凄かった。

わたしが現役選手ならば、これを見てどうしていただろうか。

こういう刺激も大事だなって思う。


刺 激 的 。

I received the stimulus in the fastest man in the world,
and the motivation came out.





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Last updated  March 12, 2008 08:04:41 PM
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