― 虚 室 生 白 ―

今、あなたは

笑っているかもしれない。

それでもわたしは平気です。


*


どんなにキレイな言葉を

どんなにたくさん並べてみたって

可能性を秘めた若者を

見下すひとの言葉なんて

ぜんぜんひびいてこない。


確かに成功したひとから見れば

あきらめないとか、

逃げない、立ち向かうんだとか、

いつも同じ位置でモガイテる若者なんて

笑えるのかも知れない。


でも、

そんな気持ちをどこにぶつければいいのか、

こんな自分をどう表現すればいいのか、

葛藤しながらも、

必死に生きてるんだ！


夢を持って何が悪い？

夢を追い続けて何が悪い？

夢がデカくて何が悪い？

夢自体が変化を起こして、

夢が遠のこうとしているときに、

焦ったり、戸惑ったり、

不安になったり、悩んだりするのは

当然だ。


人間の可能性は、

人間の欲望に限界がないのと同じくらいに

デッカイんだ！


心の底の、

燃え尽きるような、

沈黙の中からしか、

本当の言葉、

本当の力は湧いてこない。


だからときどき、

爆発してしまうんだ。

ただそれだけのこと。


*


今はずっとは続かない。

夢があるから今があって

今があるから未来がある。


こんなこと書いている今の自分は

傍から見れば

おかしいのかも知れない。


でも、

優越感に浸って人を見下す

自分に酔っぱらっているひとの

美辞麗句ほど、

ひびかないコトバはない。


カタチなんてどーだっていい。

要はいま、どう感じて

どう生きているかだ。

自分が、自分として

何を思いどう生きたいかなんだ。


笑いたければ笑えばいい。

わたしはそんな

ひびかないコトバを羅列しまくる

情熱を失った人間にはならない。




I don't escape.