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― 虚 室 生 白 ―

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August 11, 2008
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必然性の観念は、何らかの印象から生ずる。

われわれの感覚を通じて得られた如何なる印象も、

必然性の観念を、産み出すことはできない。


したがって、必然性の観念は

何らかの内的印象から導き出されなければならない。


現時点における関心事としての内的印象とは… (省略)

習慣によって形成されるような傾向性に他ならない。

― 省 略 ―


必然性とは、心の中に存在する何かなのであって、

諸対象の中に、その存在が認められるようなものではない。



                             「A Treatise of Human Nature」
                             ed. L.A.Selby-Bigge/P.H.Nidditch
                             OXFORD U.P. 1978 p165







よく、ある事実が生起しないことが

不可能であることを述べる命題として、

「必然的」 という言葉を乱用することがある。

どことなく曖昧で、腑に落ちない感覚。


必然的な事象が、恰も究極的に規定されているかのような

決定的な概念をも醸し出している文章もある。

また、真であるが偽であることも可能な事柄として

「偶然」 という言葉を対極に置いて話すことも。


古い書物を読んだりしていると、

哲学者たちの言葉が、あるとき、

点と点で結ばれる瞬間がある。


必ずしも妥当なコタエが見つかるわけではないけれど、

胸の奥にグサリと突き刺さるものを感じる。

「宇宙」 そしてすべての 「存在」 にかかわっている

普遍的な心の中の光、何かとても鋭くてやさしいものを。



i n e v i t a b i l i t y . .







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Last updated  August 12, 2008 02:12:45 PM
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