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― 虚 室 生 白 ―

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February 2, 2012
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部屋は空っぽなほど光が満ちる。

人心も無念無想であれば

自然と真理が見えてくる。



たとえば路傍に巨木がある。

曲がりくねって材木としては

役に立たない。

ところがその故にこそ大きく育ち

道行く旅人に日陰を与えてくれる。



まるでぽっかりあいた

スケジュール表の

余白のような時間。

空っぽだからこそ

自由に満たされた時間。



一見役立たずな巨木の

木陰のやすらぎ。



何もないこと。

無為であること。



一見無駄に見えるようなものこそ

実は有益である。

豊かな存在。

そうありたい。



*



2007年のわたしが定めた自らの点。

虚室生白。自分のテーマです。



虚室生白― (きょしつしょうはく)

がらんとした部屋には、日光が射し込んで、自然に明るくなる。

人間も心を空にして何ものにもとらわれずにいれば、おのずと

真理、真相がわかってくるという思想。





喧騒の中、たくさんの人ごみに揉まれ生きていた頃、

老子の世界に吸い込まれるように入ってゆきました。

その後はタオイストのような心情になりたくて

とても静かな世界を求めています。



オンラインの世界でも、いろんな人との出会いがあり、

良くも悪くもあらゆる刺激をいただき今に至るわけですが、

共通して実感するのは、

ごちゃごちゃした世界、群がることがどうも苦手であるということです。



そういうものを求めていたころもあったのですが、

シンプルに生き始めると、あらゆることが無と化してゆきます。

すると、とても静かな気持ちになれるのです。

求めない自分になれる。



*



無為なるがゆえに動いてしかも寂、

為さざるところなしだから、寂でしかも動く。

寂でしかも動くから、物よく一成ることなしと言う事になり、

また動いてしかも寂だから、ものよう二成ることなしである。



鈴木大拙氏の無心。禅の思想―

これも自らのベクトルの先に佇むもの、

そのものです。



無意味の意味に生きる

今だからこそ自分を見失ってはいけない。

初心忘るべからず。






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Last updated  February 2, 2012 06:35:03 PM
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