テーマ:徒然なるままに(1487)
カテゴリ:己
部屋は空っぽなほど光が満ちる。 人心も無念無想であれば 自然と真理が見えてくる。 たとえば路傍に巨木がある。 曲がりくねって材木としては 役に立たない。 ところがその故にこそ大きく育ち 道行く旅人に日陰を与えてくれる。 まるでぽっかりあいた スケジュール表の 余白のような時間。 空っぽだからこそ 自由に満たされた時間。 一見役立たずな巨木の 木陰のやすらぎ。 何もないこと。 無為であること。 一見無駄に見えるようなものこそ 実は有益である。 豊かな存在。 そうありたい。 * 2007年のわたしが定めた自らの点。 虚室生白。自分のテーマです。 ―虚室生白― (きょしつしょうはく) がらんとした部屋には、日光が射し込んで、自然に明るくなる。 人間も心を空にして何ものにもとらわれずにいれば、おのずと 真理、真相がわかってくるという思想。 喧騒の中、たくさんの人ごみに揉まれ生きていた頃、 老子の世界に吸い込まれるように入ってゆきました。 その後はタオイストのような心情になりたくて とても静かな世界を求めています。 オンラインの世界でも、いろんな人との出会いがあり、 良くも悪くもあらゆる刺激をいただき今に至るわけですが、 共通して実感するのは、 ごちゃごちゃした世界、群がることがどうも苦手であるということです。 そういうものを求めていたころもあったのですが、 シンプルに生き始めると、あらゆることが無と化してゆきます。 すると、とても静かな気持ちになれるのです。 求めない自分になれる。 * 無為なるがゆえに動いてしかも寂、 為さざるところなしだから、寂でしかも動く。 寂でしかも動くから、物よく一成ることなしと言う事になり、 また動いてしかも寂だから、ものよう二成ることなしである。 鈴木大拙氏の無心。禅の思想― これも自らのベクトルの先に佇むもの、 そのものです。 「無意味の意味に生きる」 今だからこそ自分を見失ってはいけない。 初心忘るべからず。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 2, 2012 06:35:03 PM
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