天才フランク・ヘネンロッターブレインダメージ Brain Damage米 1987年 88分 カラー 監督 フランク・ヘネンロッター 脚本 フランク・ヘネンロッター 出演 リック・ハーブスト ジェニファー・ロウリー ケビン・ヴァン・ヘンテンリック 評価がまっ二つに別れる映画監督だと思う 主人公のブライアンは或る日、エルマーというペニス状の奇怪な生物に寄生される。 中世から生き続ける知性体で、言葉もしゃべるし、歌も歌う。 彼の好物は人間の脳ミソ。しかし、彼自身は捕獲しない。寄生主に捕獲させて、その代償として寄生主の脳髄に幻覚剤を注入する。 ブライアンもエルマーが注入する「ヤク」の中毒となり、恋人をも差し出すジャンキーとなり果てるのであった.....。 僕は確信をついてるなと思いながら見る 薬物中毒やマインドコントロール人の脆さや醜さを感じるのだ バスケットケース3部作もヤフオクで安く以前GETした 彼の映画にはこの社会の嘘や偽善を完膚なきまでに叩きのめすパワーがある ただし気の弱い人には進められない具合悪くなると思う 僕的には「羊たちの沈黙」や「リング」なども好きだし もっとエレガントな大林宣彦の映画やアランパーカーなども大好きだが 彼の映画も捨てがたい味があるし真実がある 彼のインタビューがネット上にあったので載せてみる ――日本ではちょっと前に、ホラーやアニメのマニアの若者が少女を次々に殺す事件があって、そこでホラー・ビデオなどを規制しようという動きがあったのですが、そのことについてどう思いますか。 FH それは、その若者自身に問題があったんだ。 彼は、映画を観なかったとしても、何か事件を起こしたと思う。 映画とか写真、芸術というものは、社会や人を変えているんじゃない、 社会とか存在しているものを表現しているだけなんだ。 レコードの歌詞や映画、ポルノのせいにする、そういったものをスケープゴートにする社会はばかげている。 そういう社会というのは、人種や階級の差別、物欲に動かされているんだ。 たとえば、ジョン・レノンは射殺されたが、その犯人は「ライ麦畑でつかまえて」を読んでレノンを殺さざるを得なかったと発言した。 だからといって、文学とか本をみんな燃やしてしまえばいいのか。 ニューヨークでサムの息子と名乗る男が女性を射殺した。 彼は、犬からそうしろと言われたと発言したんだ。そうしたら、犬を全部殺すのか。 人間というのは、すぐに答を求めたがるものなんだ。特にそんな事件があると、 どうしてそんなことが起こったのか説明がつかないときに、手っ取り早い答に飛びつくんだ。 しかし残念ながら、簡単な答も解決法もないと思う。 http://c-cross.cside2.com/html/a20hu001.htm |